内容説明
「私を殺していただきたいのです」―大富豪・千住忠高の晩餐に招待された四人の男は、千住のとんでもない頼みに呆然とした。千住の屋敷・万華荘を舞台に繰り広げられる不可解な事件、そして殺人。千住の娘・美也子は、不可能状況での殺人の謎を解き明かそうとするが―?赤川次郎がおくる、長編本格推理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
27
誰が誰を殺したのか?隆夫は本当はどんな人物なのか?などなど、途中までは結構面白く読んだ。だけに、終盤の風呂敷の畳み方が荒いのがもったいなく感じる。2014/11/17
鍵ちゃん
14
警察から逃げている共犯者、借金取りにお割れている保険外交員、少女を襲いかけた男、会社の金を横領したサラリーマン。逃走中の四人を呼び出したのが「すべては金で買える亅と思っている万華荘の主人千佳。千佳は「私を殺してほしい亅と通報が入る。しかし現場へ駆けつけた刑事は娘から奇妙な証言を聞く。「父は生きてます亅。一体どうなってるの?2021/03/27
白雪ちょこ
13
表紙がダークなので身構えていたが、コメディ要素が意外と強く、最後までスラスラと、時々クスッと笑えるような内容となっていた。 金持ちだからこその悩み。 それぞれの過去を抱える四人の男。 最終的に、犯人の動機などは犯人の口調で詳しく語られ、あっさり死んでしまうというパターンだった。 主人公の美也子の彼氏である隆夫の、かっこいいギャップに思わずこっちも惚れそうに。 確かに魅力が満載かもしれない。 相変わらず男女の熱いベッドシーンも濃厚に描かれていて、やはり昔の作品だからだろうかと思った。2022/12/24
hinamirucoco
3
『財産は権力だ。そして権力は次第に人を変えてしまう。』2017/06/03
まっち
2
赤川次郎らしい文章で、最後まで面白く読ませてもらいました。2015/02/08