内容説明
父の自殺により、ひとりぼっちになってしまった16歳の少女晃子。彼女が唯一心を許せる相手は、鏡の中の少年“アキラ”だけだった。父・孝志は愛人を巡って殺人を犯してしまった…ということだったが、殺した男が会社から20億円を横領していた事実が発覚。そして晃子の身にも危険が迫ってきた。消えた20億円はどこに行ったのか?はたして、父は本当に自殺したのか?晃子の子供時代に隠された、悲しい心の傷とは?少女の微妙な心理描写を中心に、家族の愛とは…を問う長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
四葉
9
父の自殺から唯一心を許せる鏡の中の少年と共に様々な事件を見ながら人を知っていく少女、晃子。痛みと共に知り合いが出来ていくのが悲しい。展開も速く後半の選択では読み手の感性が出る。最後にあそこまで協力してくれた大宮さんの心境を語って欲しかったです。2012/01/26
くらげ@
7
(☆☆☆☆)父親が自殺しあとに残された晃子。彼女が心を許すのは鏡の中に存在する少年アキラ。父親の恋人、家政婦、殺人を起こした刑事などが集まり次々事件が起こり、彼女の身も危険にさらされていく。真相がわかるにつれてどんどん悲しくなる。2012/09/06
がじゅ
5
赤川さんの作品は、読んでるときは夢中になって、決してつまらなくはないのだが、なぜかどれも記憶に残らない。2012/04/05
まろまろ
4
誰もかれもが利己主義で。大宮は危ない奴だけれど見方にすれば頼りになりそう。鏡の中の人物と話すことができる晃子が一番の大物かも。2021/06/11
まっつん
2
作者の小説は久しぶりです。文体とか流れとか懐かしさを感じながら読みました。が、内容は今一つ好みではなかったです。大丈夫って思う人ばかりで、信頼できるのは誰なのか?2020/04/08