角川文庫<br> 死刑執行人の苦悩

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角川文庫
死刑執行人の苦悩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041878019
  • NDC分類 326.5
  • Cコード C0195

内容説明

「なぜ殺さなければならないのか」…。執行という名の下に、首にロープをかけ、レバーを引く刑務官と、ゼロ番区と呼ばれる舎房でその日を待つ死刑囚。徹底した取材を基に、あらためて死刑制度を問う衝撃のドキュメント。

目次

第1章 死刑執行に立ち会うのは誰か
第2章 東京拘置所ゼロ番区
第3章 陸奥の刑場
第4章 力ずくの処刑
第5章 死刑囚とのきずな
第6章 法の無情
第7章 言い渡しをする立場
第8章 執行人家族の涙
第9章 連載は終わったものの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

46
この本を読んで、すぐさま死刑は反対・・死刑は賛成と結論を出すのは難しいと思います。死刑を決めるのも実行するのも人間です。個人の思いだけでは解決ができない大きな問題ですね。2015/03/18

北風

28
死刑執行人は死刑に躊躇し、苦しんでいる!だから死刑反対!という本。でてくる「死刑執行人」も公子ちゃんの捏造くさいし、万策尽きました感満載です。僕はかねがね思うんですが、被害者なり遺族代表者に、「従来通り死刑」、「死刑回避」、「仇討希望」と選択できるようにすれば全部解決なのに、なんで一律に廃止だ!とわめき散らすんでしょうね。こういう連中って「人権意識の低いやつらめ!優れた私たちに従ってればいいのだ!」と言わんばかりなんですよね。だから自分たちを「進歩的」なんて称したりするのでしょうね(嫌いなので毒吐き)2015/01/13

ひらけん

20
俺は人が何と言われようと死刑反対派。この話をする時は、必ず死刑賛成派の人から反対なんか有り得へん。人を殺めておいて、のうのうと生かす権利があるのかと、反対する事がまるで間違いみたいに罵られる、この風潮が嫌いや。では、冤罪やったらどうするんや、いじめで自殺した人を虐めた人は良いのかと熱くなり、喧嘩になった事があるから、この話題にはいつも触れないようにしている。殺したくもないのに、仕事で死刑を執行する矛盾と苦悩がありありと書かれてました。どんな事があろうと国が殺人を容認する死刑制度は絶対に無くすべきだと思うよ2019/09/28

彩灯尋

12
死刑制度があるということは、それを実行しなければいけない人が必ずいるわけで。これを読むと死刑を廃止するべきとの声が上がるのもわかる気がする。死にたいけど自分で死ねない人が周りを巻き込んで「死刑にしてもらう」為に事件を起こしているケースも少なくない。割り切って仕事できる人ばかりではないのはわかっているけれど、負担が多いのも事実。死刑になりたくて人を殺すような人の命をどうとも思ってないような人を、死刑執行させるためだけに残しておくのはだめ?2022/07/18

タカシール

8
表題の通り、死刑をする人の苦悩について書かれている。数十年とか前のこと。人を何人か殺してしまって死刑判決を受けて収監され、そして死刑を受けることになる。その間に「改心」する死刑囚もいる。そういう死刑囚に刑を執行・・・その苦悩が書かれていた。 でも、今はどうだろうか。死刑を望み、凶悪犯罪を行う者もいる。現在読んで共感できることはあるのか。そんなことを考えてしまった。2019/12/16

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