角川文庫<br> 宇宙皇子(うつのみこ)〈天上編 8〉落葉帰根の詩(うた)

角川文庫
宇宙皇子(うつのみこ)〈天上編 8〉落葉帰根の詩(うた)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041653289
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天翔船を駆り天上の海をゆく皇子達は、天空に現われ出た月帝かぐや姫に再会し、その忠言に従い一路「如来の海」へと向かう。大日如来が五体から火焔を発し、その姿を不動明王へと変えた時、皇子達はそれぞれの天命を自問する事となった。命とは、死とは何か…。だが葛藤の最中、神変大菩薩の命により皇子は単身、地上へと舞い戻る。激変していた地上。皇子は憂国の果に怪鳥と化身し基王暗殺を図る。生と死を見つめ、やがて天上へ還った皇子は、遊鬼士達の限りある命の輝きを悟り、己の生を知る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

*こころ*

5
1冊目。1989年発行。2017年購入の積読1年未満。古本屋でも見つからず苦手な通販購入。 ★★☆☆☆ 大日如来が不動明王へ。皇子達は天命を自問する。命とは、死とは何か…。 神変大菩薩の命により皇子は激変していた地上へと舞い戻る。 時代設定、世界観、物語の構想、どれも面白い。 なのに文体がちょっと淡々とし過ぎていて感情移入しづらく、まるで辞書を読んでるよう。 物語は起伏に富んでるのに平べっちゃい印象に違和感が付きまとう。 天上編を読破したらストップしようとしてたのに『妖夢編』を見つけてしまった; ↓2018/01/02

ルナ

2
いのまたむつみさんが亡くなられたと…私の中学生時代、宇宙皇子に浸かった日々。いのまたむつみさん=宇宙皇子。実家の本棚を探したけれど、この1冊しかなく、いや、中学生の頃は図書室の本を借りて読んでいた。なぜこの1冊だけあるのか?初版は昭和64年1月1日。よく実家の本棚に残ってたね。 束の間の天上界の旅、あの頃は授業中も頭の中は宇宙皇子の世界を旅していたな。前後も読みたくなった。古書店を探せばまた出会えるのかな…2024/04/11

ゆう

2
「生きた結果死があるのではない。はじめから俺達には死があるのだ。その限りある命の内で生きる日々をどう生きていくかを考えなくてはいけないのだ」「一つの命の終わりは、決してそれだけで終わるものではない。限りある命の終わりは、限りなき命の肥やしとなって、限りなき命を支えてくれる」違う命の時を生きる彼らが「落葉帰根」という言葉に希望を見出せたときはホッとした。命の期限、当たり前にやって来るのにその事を真剣に考える事は今まで無かったなと…(⌒-⌒; )2014/03/24

ponte

1
その時その時の覚悟は,本当の覚悟とは言わぬ,死を意識,生まれ変わり2015/05/18

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