出版社内容情報
内田 康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
43
〔再読〕光彦は頭の上がらない母に頼まれ、代わりとして陶芸の展示会に行くことに。そこで会話をした人物が、ホテルの部屋で殺害され『佐用姫の』というメッセージが残されていた。佐用姫は佐賀県の伝説に登場する悲運の姫と分かり、光彦は佐賀県へと向かう。いつも通り佐賀県の美しい景色に名所を巡る説明は、シリーズの特徴で頭に思い浮かぶ程素晴らしい描写です。第二の殺人のトリックは現代ならではの発想で、この後似た仕掛けが多くの他作品に使われています。ヒロイン達の哀しい過去や心情が細やかに描かれ、此こそ内田ミステリーと言えます。2014/09/29
下町ロコモーティブ
15
*佐賀に残る悲恋伝説の佐用姫(さよひめ)は朝鮮に出征する恋人との名残を惜しみ山の頂きで領巾(ひれ)を打ち振り七日七晩泣き続け悲しみのあまりとうとう石になってしまったと・・・。名探偵浅見光彦が出席した陶芸展で著名な佐賀出身の陶芸評論家が殺害された。浅見は事情聴取の対象ともなったが兄の威光で即座に放免になった。警察からの要請もあり所轄の刑事と共に浅見は佐賀に向かい次の陶芸家殺人事件に遭遇する。意外な犯人が判明する事になったが、終始落ち着いて読めるホッコリ・ミステリー、浅見光彦シリーズ20冊目の読了であった。2017/01/06
十六夜(いざよい)
10
佐賀だけに焼き物にまつわる話と、佐用姫の悲しい言い伝えを交えた浅見光彦シリーズ。毎度ながらに光彦は必ず刑事に疑われてしまう。もういっそ印籠のようにお兄さんの名刺でも首から下げてたらどうだろうか。2019/02/13
Midori Nozawa
9
いつ読んだか、内容も忘れてしまいました。でもこの本を読み、佐賀に行きたくなりました。呼子の朝市でイカを食べたり。有田焼の焼き物のお店をたくさん覗きました。
ヨー
9
ふぅむ、今回は陶芸家。自分には合わなかった2019/10/09