角川文庫<br> 佐渡伝説殺人事件

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角川文庫
佐渡伝説殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p
  • 商品コード 9784041607077
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

梅雨の訪れと共に駒津家に届けられる奇妙な葉書。裏には筆書きでただ一文字『願』と書かれていた。4通目の葉書が配達されたあと、56歳になる駒津は何者かに殺された。一方、大学時代の親友4人組の1人三輪も同じ葉書を送られた後、佐渡で死体となって発見された。佐渡の「願」という地名に由来する奇妙な連続殺人。「願の少女」の正体は?事件の根は30数年前に佐渡で起った出来事に!警視庁幹部を兄に持つ、魅惑のキャラクター、浅見光彦が大活躍する本格伝奇推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

40
浅見光彦シリーズ。東京で起きた殺人事件に光彦はまきこまれてしまう。被害者には「願」とだけ書かれた葉書が届けられていました。光彦が辿って行くと「願」という地名が佐渡にあるとわかります。そして、佐渡でも殺人事件が起こります。やはり被害者は「願」の葉書を受け取っていました。この作品は佐渡のというより「賽の河原」の伝説の話です。シリーズでは、珍しく光彦が容疑者として警察に逮捕されたりします。特にラストの佐渡金山跡地の洞窟内での犯人との決戦は、正にクライマックスといえるスリリングなシーンになっており圧巻です。2014/08/09

あなご

29
浅見光彦シリーズです。「願」と書かれた不気味な葉書が届くところから物語が始まりました。新潟県の佐渡島・賽の河原に伝わる暗く悲しい歴史をテーマにした物語でした。今回の主な舞台はタイトルの通り佐渡でした。2014/03/31

16
浅見光彦シリーズ5作目。今回のお話は佐渡ヶ島が登場。水子供養や賽の河原の伝承の話なども面白く読んだ。随分意味ありげにでてくるわりには事件の真相には関係ないけれど(笑)。真相への目くらましになりつつ風景が目に浮かぶような雰囲気を演出している。冒頭で光彦さんは襲われた上に殺人事件の容疑者にされちゃう。ドラマにはぴったり!何回か観た。高所恐怖症とかオバケが怖いとか、ヘタレ設定が増えていた。2023/04/13

鉄人28号

16
☆☆ 再読。初読は昭和62年4月25日。実に33年ぶりに読んだ。ミステリーとしての面白さは今一だが、題材には興味を惹かれる。浅見光彦のキャラは良い。2020/05/19

下町ロコモーティブ

15
*名探偵浅見光彦は、なんと、雑誌編集者との飲み会の終了後、自宅近くで会社役員の駒津良雄の殺害現場に遭遇しさらに気を失わされ凶器と考えられる石を右手に持たされる状態で警察に発見された。浅見への殺人事件嫌疑は直ぐに晴れたが、続いて、駒津良雄の大学時代の友人が佐渡で殺害され、光彦自身も佐渡で殺害寸前にまで追い込まれる。最後には意外な殺害事件犯人が光彦の名推理で逮捕される。いつも読み始めから最後まで読者を掴んで離さない大ファンの5冊目浅見光彦本読了。光彦は子供の様にお化けが苦手とのことである。2016/06/27

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