内容説明
辺境の「赤い街道」を行き惑う、類稀れなる美少年と若き勇者の二人連れ。それは、パロスの闇王国の王子、ジェイナス神の申し子ゼフィールと、草原の国トルースの貴族ヴァン・カルスの世を忍ぶ仮の姿であった。神の禁忌に触れ、贖罪の放浪を続ける二人の行手には、美しくも妖しい神秘の数々が待ちうけていた…。〈語り部〉栗本薫が豊かなイマジネーションで紡ぎだす、剣と魔法の物語。“トワイライト・サーガ”開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
61
トワイライト・サーガ第一弾 天野喜孝が表紙の絵を書いており、第二弾はでている。 時代はグウィンサーガよりもずっと後のことらしい。2010/12/16
sibasiba
17
再読。グイン・サーガの時代から数千年の未来。魔術使いの王子と草原の戦士の物語。典型的な「剣と魔法」ものでしかないが、頽廃的な雰囲気が堪能できる。主人公二人は高慢な少年とそれを持て余しつつも愛する大人という栗本薫の大好きなパターン。アグラーヤや赤い街道などのワードが懐かしく2巻を読み終えたらグイン・サーガまた読もうかな。2015/08/18
いおむ
7
既読本です。2015/11/10
Tanaka9999
7
1986(昭和61)年発行、角川書店の角川文庫。5編。あやしげな魔道の世界。こういう昏い黄昏な世界観、好きです。怪物というか怪しげなモノやコトが相手の時は特に。でも、政治がからむとどうもぎくしゃくしてしまう。グイン・サーガもそうだか政治の部分と黄昏な魔道というのは相性が悪い。だのに、この本の一番の長編が政治がらみというのはちょっと不満。それ以外の4編には大満足。政治がらみも、相手が魔道がらみなので魔道合戦風で面白いのですが。2021/10/13
つばめ
4
これも完結しなかった気がする。2011/10/22