角川文庫<br> 死はやさしく奪う

角川文庫
死はやさしく奪う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041500118
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

38
やさしくも渋い男のハードボイルド・ミステリー。もっとジャズかと思ったけど、そうでもない。自分のバンドがあって、仲間がいて、音楽があって、聴いてくれる客がいる。それでも譲れなかったのは15年分の純愛?あいつは悪い女だった、と捨て置けなかったものか。カネさんを案ずる刑事の西村、カネさんをボスと慕う集団就職で田舎から出てきて都会の夜に暮らすトシ、縁ができた頭の弱い娘。人の情に触れながら、それでも癒やされない、赦せないものがある。ハードボイルドとしか形容のしようのない寂寥感が堪らんカンジのわりと良い小説だった。2022/06/19

Tanaka9999

12
1986(昭和61)年発行、角川書店の角川文庫。この作者のバンドメンバーもの。ハードボイルド風になるのは、現代ものだといつものパターンだと思う。とはいえ、この作品はきちんとミステリーしている作品である。ラストはハードボイルド的作品だから当然なのかもしれないが、彼女を殺してしまうと言うのはちょっと受け入れがたい最後である。2023/11/05

Kenichi Yanagisawa

5
20年以上も前の古い本。栗本さんの本を読み漁るようになったきっかけとなった作品。ハードボイルド&ミステリといったような内容で。ジャズサックス奏者の主人公が15年間プラトニックに愛し続けた女の謎の死を追いかけるという話。知りたくもない女の裏側も知ってしまうことになるのだが。2012/08/19

0
Y-202006/02/02

羊男

0
★★★1986/02/15

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