角川ホラー文庫<br> 怪奇博物館

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角川ホラー文庫
怪奇博物館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041497692
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大学助教授、35歳の令子と、その助手を努める27歳の哲平は恋人同志。8歳も年下となると、令子には哲平は可愛くてしょうがないという存在、一方彼はそれがちょっと不満―とはいっても、実生活でも、哲平は彼女の助手(?)をするはめに…。ある日、発生した狼男の仕業といわれる殺人事件。でもそんなものが信じられない名コンビ、さっそく事件に首を突っ込んだ。研究やめて、けんかもやめて二人が一致協力して取り組む名推理の数数、ホラーな味つけの傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KANEO

17
大学の助教授・令子とその助手・哲平のコンビが怪事件に挑むミステリー4篇とその合間合間に挿入されるホラー3篇からなる短編小説集。角川ホラー文庫で、タイトルも『怪奇博物館』だが本作の大半を占める前述の4篇がユーモアミステリーといった感じなので全体としてはあまりホラーという感じはしなかった。個人的にはそれ以外の3篇のほうが好みなのだが、これも悪くない。口当たりのいい読み口と若年層が登場する作品が多いためか青春小説っぽい雰囲気もあるのが、赤川作品らしいなあ、とか一丁前に思ったり。2015/07/09

Take@磨穿鉄靴

15
ホラーにしては怖くもなく、推理小説的には短編集なので深く掘り下げられない感があるけど文章がスッキリしているので読みやすい。良い意味で薄いコーヒーのような。ってあんま良い意味って感じじゃないか。令子と哲平のやり取りが単調。哲平がもう少し悪い奴なら面白くなったかも。 ★★☆☆☆2018/01/19

あつ子🌼

13
実家の本棚発掘本。解説によると初出は昭和60年だそうですが、それほど古さを感じさせないのは、人々を永遠に魅了する"怪奇"がテーマだからか。いつもより少しだけ、怖いものに触れたくなる夏なのです。2018/08/04

スーヌ

12
【B】忙しくて読むのに時間かかってしまい、評価するのが難しい。ホラーと言っても全体的にユーモラスに仕上がっており、怖さを期待してはいけない…が、情緒的な描写が巧く、波長の合う人はどっぷり感情移入してしまうだろう…その辺が赤川次郎作品の魅力か。タッチは軽いのに安っぽいライトノベルとは違うのはさすが。2017/09/08

kaizen@名古屋de朝活読書会

9
赤川次郎の少年時代の経験に、よほど暗い事があるのか、 しばしば赤川次郎の怪奇ものは読むのが怖くなることがあります。 最初の「狼男 町を行く」は、 ほかの殺人事件ものとさほど変わりがないような、 一部推理も入って,標準的な赤川次郎作品だと感じました。 怪奇ものを描けるから,根明なものも描けるのだということが分かりました。2011/05/12

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