感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
25
短編6本。4本は弁護士モノ。2本は、死人が出る事件が起こるものの弁護士は登場せず。土地の二重売却、不動産乗っ取り、手形のパクリ、安楽死等々、コアになる題材は豊富。うちのお気に入りは「死者の家」司法試験を目指す彼氏を経済的に支えるため、犯罪をおかす彼女。その犯罪は見事成功(!)したんやけど、その後2人は別れることに…。そして1年後、2人は裁判官と被告人という形で再会する。彼は、判事の職を辞して弁護士登録をし、彼女の弁護人として事件の真相を追求。2人の紆余曲折がドラマティックでエエ感じ。2021/10/12
kenpapa
3
再読。和久俊三には珍しく全ての事件に殺人が絡む短編集。欲に目が眩んだ人間が多数。弁護士、原告、被告の駆け引きが面白い。2020/05/08