感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
2
小説を書く際に作者がどのような部分に注力しているかが良くわかった。わざわざなじみの料理屋で作中に出す食事の案を相談したりなど、実にこだわりが深い。また、『幕末遊撃隊』の主人公である伊庭八郎に対する真摯な思いは現代では死語になった「筋を通す」「男気」といったものを我々に思い起こさせてくれる。池波正太郎という作家の思想が読み取れるエッセイである。2001/06/15
ton
2
小説ではなくエッセイだからか、少々苦戦した。それでも、心に残る文節がいくつかあった。池波作品はまだまだ未読本が多いので、エッセイ中で語られた作品には興味が湧いた。2013/07/01
俺のタン塩
1
いまねー、とうらぶ勢が苦戦しているのをみててこの本読み返したの。小説は伝記でも歴史書でもないからさ、池波だって勝手に土方の句をつくって、永倉の幼少期やんちゃエピソード創作し、辞世の言葉も創作したわけですよ。それでいいのよ。なにかピンときたものがあれば勝手に自分の中の人が話し始めてもいいの。2015/07/01
Reiko 🍀
0
すこし読みづらかった。けれど幕末~明治維新の見方が変わったかもしれない。2015/07/29
坂城
0
短編集かと思ったらエッセイだった。戦国幕末だけでなく江戸真っ盛りの忠臣蔵も。戦国より幕末の方がさくさく読めた。取り上げた人物に興味がわいてくる。ただ戦国はエッセイというより毎回同じ物語をなぞるようで諄く感じた。2011/09/06