内容説明
華やかな雰囲気のうち、披露宴はクライマックスを迎えていた。お色直しを終えた新郎新婦が入場―だがその直前、新郎が原因不明の失踪をとげた。しかも数日後、今度は残された新婦が船上から投身自殺をはかったのだ。祝福さるべき二人に何が起こっていたのか?新婦の姉レミはこの謎をとくため、かつて二人が辿ったであろう思い出の地へと旅立った。そこで偶然耳にした殺人事件が―。愛とサスペンスが交錯する傑作ミステリーロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
来津くう
1
公共施設の無料貸し出しコーナーにて。昔、笹沢左保氏読んだことあったなあ~とふと手にとってみた。一日で読了。結婚年齢が若いっ…。しかし今読んでも特に内容に違和感はなく、さすがの大家。というよりも、人が淋しいと思ったり、愛されたいと思ったりする気持ちというのは時代が変わろうとそう変化はしないものなのかも。ミステリというより、サスペンスかな。他にも岬シリーズなどを読んだことがあったような…。再評価されてブームがくるようなきっかけがあればいいのに。このまま埋もれてしまうのは惜しい作家だ。2015/08/02