内容説明
“死にたくない。商売がこんな大事なときに死んでも死にきれない”―町中の印刷工場の主村野末吉は、病院のベッドの上で思った。苦労を重ね続けた人生が、ようやく好転しかけていた。彼は意を決して、縁者から多額の借金をし、最上等の個室に入り、心臓手術の担当医にも十分な謝礼をした。そして無事、退院を果せたが…。表題作「延命の負債」など、人生の皮肉、孤独をテーマとする初期作品１２編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカ男
1
１２編の短編集。「延命の負債」、「賞」、「津ノ国屋」と「三味線」の４点がよかった。2011/12/31
町歩き
0
短編集。「津ノ国屋」「三味線」「延命の負債」秀作！松本清張らしい。2016/11/22
Holden Caulfield
0
以前の記録
ピコ
0
やはりこんな感じの作品が良い。ただ余韻が残るのもあるが余韻を残しきれないのもあるような気がする。2015/01/11
るつ
0
「月」がとても印象的だった。2022/10/28
