角川文庫<br> 落差

角川文庫
落差

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  • サイズ 文庫判/ページ数 726p
  • 商品コード 9784041227138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasutaka Hori

4
1960年台の教科書採用をめぐる出版社、監修を担当する教授、教科書採用を決める学校側の結構わかりやすい欲望を描いている小説。前回読んだ「けものみち」もそうだけど、言い方悪いがいわゆるスケコマシと言えるような好色かつ身分も優れた大学教授の傍若無人ぶり。エンタメ感があってどんどん話は進めるのだけどずっと小説の帰着が気になっていた。が、まさかの本書題名を小説ラストパートであそこまで露骨に使用するとは笑 700ページの大作だけど、最後もう少しちゃんと書いてくれても言いような。総じて楽しめたのは間違いなし!2020/07/02

tryutaro8

2
・一見潔白な教育世界の裏側に、金品賄賂が横行する生々しくダーティーな部分を描かれております、病院内の政治争いを描いた「白い巨塔」と似た世界を描いており、社会勉強としても役に立つ内容でした。 ・著名な教授の好色さに翻弄され、不幸に陥れられる女性の苦悩、心情の変化も克明に描かれております。勧善懲悪が好きな私にとってはもやもやが残る結末でしたが、処世術に長ける人間、没落を味わうことで履いがろうとする人間など様々な人間模様を描き出したかったのかもしれません。2020/02/03

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

2
☆×4.0…読むのに「非常に」疲れました。こんなに疲れてしまった本は初めてかもしれませんね。ちなみにこれはある種のほめ言葉です(笑)一人の静かなる「鬼畜」男が暗躍する物語。人間の暗黒の部分をいやと言うほど見せ付けられます。特に教育関連のそれ。多分実際にあるのだと思いますと…背筋が寒いですね。そして鬼畜男に翻弄され、心を抉り取られた女性たち…本当にかわいそう以外のなにものでもありませんでした。作品としては非常に素晴らしいものの、この男に感情移入できないのでこの評価で。2012/03/21

もものげ

2
不倫定番と教科書問題を描く。やっぱり浮気はよくない。2009/11/22

むねくに

1
大どんでん返しー を期待してたけど、急転かーい で終わってしまった。何で?何で、何で?スケベ爺と卑怯な上司どもが成敗されるのを今か今かとワクワクしてたのになあ。2018/06/12

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