角川新書<br> 勉強法―教養講座「情報分析とは何か」

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角川新書
勉強法―教養講座「情報分析とは何か」

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822143
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている。一生ものの知性を!!変化は、知性ある者しか読めない。
教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている。
一生ものの知性をこの手に!!

いま、国際社会は危機的な状況にある。
構造転換に入った世界の中で、多くの人は何が事実に基づき、何が印象操作に過ぎないのか判断がつかず、混乱している。
動乱する世界の中、<情報>の洪水に溺れずに生きるためには、インテリジェンスが必要となる。
その基礎から解説し、分析を真に支える教養とは何か、そして物事の全体像をつかむ知性をいかに身に付けるか、
その勉強法を具体的に示す。
情報の洪水を呑み込むインテリジェンス!!

■ウィキペディアは百科事典の代わりにならない
■メタの立場を見出せずに行き詰まると戦争になる
■謀略とは、実力以上の力を持っていると誤認させること
■基礎教育、中等教育レベルが国家の基礎体力を決める
■キンドルは二冊目を入れればいい
■放送大学の使い方
■ロシア語の達人の先輩からのアドバイス
■自分がどのような場にいるかという知識、それが前提だ
■新聞読みのうまい人から技法を盗む
■アンカーとしての古典をつくる
■数学に関する自分の欠損をしっかりと見てほしい
■実用文法はオックスフォード大学出版局が買い
■よろしくない自己啓発本や勉強本
■プライドを一回括弧の中に入れる、秘密のノート
■身に付けないといけないのは、歴史の知識
■教養に欠けた議論は一代限りにしかならない
etc.

危機を直視できるようになると、世の中が少し暗く見えるかもしれない。
しかし、暗さは暗いと認識して初めて、明るくするための現実的方策を考えられるのだ。

※本書は『危機を覆す情報分析』(角川書店、2016年)を新書版として改題し、加筆修正したものです。


新書版まえがき
まえがき
第一講 <情報>とは何か 
物語が欲しいから陰謀論に飛びつく/重要なのは基礎知識/暗殺ほど人道的な政治変革はない?/
いい情報だね」で終わってしまった特ダネ/チェチェン連邦維持派は、ロシアと殺し合いをした連中だ/インテリジェンスブリーフ etc.
第二講 スパイとは何か
国家機能が各国で強まっている/ウィキのレベルが高い国は、義務教育の教科書レベルが高い
謀略とは、実力以上の力を持っていると誤認させること/メタの立場を見出せずに煮詰まると戦争になる/
資本主義には無理がある。だからイデオロギーが必要になる etc.
第三講 勉強とは何か
外国語は語彙と文法。ただし一定の時間がかかる/放送大学の使い方/
ロシア語の達人の先輩からのアドバイス/カネを払うということは重要である/基礎教育、中等教育レベルが国家の基礎体力を決める etc.
第四講 教養とは何か
自分がどのような場にいるかという知識、それが前提だ/新聞読みのうまい人から技法を盗む/教養にいたる、穴埋め作業
プライドを一回括弧の中に入れる、秘密のノート/二つ、アンカーとしての古典をつくる/身に付けないといけないのは、歴史の知識/
ウィキペディアは百科事典の代わりにならない/教養に欠けた議論は一代限りにしかならない etc.
あとがき
主要参考文献一覧

佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

内容説明

いま、国際社会は危機的な状況にある。構造転換に入った世界の中で、多くの人は何が事実に基づき、何が印象操作に過ぎないのか判断がつかず、混乱している。“情報”の洪水に溺れずに生きるためには、インテリジェンスが必要であり、それを支える知性を備えなければならない。一生ものの知性を身に付ける勉強法!!

目次

第1講 “情報”とは何か(インテリジェンスは常に物語として出てくる;インテリジェンスは、基本的にアートである ほか)
第2講 スパイとは何か(話を書き取ることで覚える;インテリジェンス概念は変遷しつつある ほか)
第3講 勉強とは何か(教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている;キンドルは二冊目を入れればいい ほか)
第4講 教養とは何か(カレル・チャペック『山椒魚戦争』;普遍的なものへの関心がない山椒魚 ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以後東京拘置所に512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。05年に発表した『国家の罠』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自滅する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、07年第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

19
朝日カルチャーセンターだかの一般向け文化講座4回シリーズを本にしたもの。高価な受講料を払って佐藤氏の話を聞きに行くファン向けに、インテリジェンス(情報収集および分析)とは何か、教養はいかにして身に着けるかを話したもの。国際情勢の読み解き方や、何を使って何を学ぶと良いかという話を具体的に提示しているので、講座を聞いた気、わかった気にはなれる。ただし、書物としては、やや散漫か。月90本(!)の〆切を抱えるだけあって、氏の著作はその類が多いのが残念。氏の知識、教養、主張には、感嘆、共感するのだが。2018/07/01

masabi

19
【概要】前半はインテリジェンス、後半は基礎学力・教養を扱う。【感想】英語と数学の勉強をしなければということで具体的な教材について書かれた本書を買った。ある意味で筆者の言う説教本に分類している。本書に限らず筆者の自伝、勉強法、インテリジェンス関係の記述は面白い。2018/06/17

緋莢

15
図書館本。2016年に発売された『危機を覆す情報分析 知の実践講義「インテリジェンスとは何か」』を加筆修正、改題した本。「<情報>とは何か」、「スパイとは何か」、「勉強とは何か」、「教養とは何か」の4章からなっています。公開情報から情報を取るオシント、その仕分けができる人でテレビに関してはNHKだけ。NHKと民放は全く別世界。だから民放から池上彰のような人が出てこない、というのは面白かったです(続く2018/12/15

まゆまゆ

13
筆者の講義録。インテリジェンス、スパイの話を踏まえて、数学や歴史といった具体的な科目の重要性を説く。勉強の際に参考になる参考書も紹介していく。高校卒業程度の数学がわからない人は中学校、小学校まで遡りながら知識を会得しなければ……そうした最低限の学力の上に教養が成り立つ。2018/10/09

takam

12
佐藤優氏の大学での教養と勉強についての講義をまとめている。教養の意味と身に着け方とそのための勉強法を取り上げている。ロシアの話も交えつつ飽きない講義を目指しているように見える。勉強は高校教育を入念に身に着けることを勧めている。特に国語、数学については大人になっても基礎的な分野であることを説いている。そして、歴史を学ぶことで広がる視点が重要だということを主張している。2019/08/12

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