俳句のゆたかさ―森澄雄対談集

俳句のゆたかさ―森澄雄対談集

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023305687
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0092

内容説明

日本芸術院賞、恩賜賞の栄誉に輝く俳人・森澄雄が、他分野の旗手と語る対談集。俳句のゆたかさとめでたさの世界への誘い。

目次

花鳥諷詠は大きな思想(大岡信)
遊びの精神(フランキー堺)
吟行は空気を吸いに(露木茂)
俳句は人事なり(丸谷才一)
俳句の極意、人生の極意(佐治敬三)
俳句はゆとりと平常心(江国滋)
写生を超えるもの(川崎展宏)
季語で俳句が世界を持つ(横川端)
持っている「いのち」を詠う(松本幸四郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sohara

2
俳句と丸谷才一、という項目の両方に引っかかった本。森澄雄は、俳句初心者の私でも覚えていた「除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり」の作者と知る。丸谷才一を含む11人の著名人との俳句談義が予想以上におもしろかった。俳句の本質は、山本健吉のいう「挨拶」「滑稽」「即興」に帰着する。子規の唱えた「写生」によってユーモアが失われたことが現代俳句の一番の問題。単なる写実ではなく、虚子の言う「四季の移り変わりに従う人事を詠う」ことこそ真の花鳥諷詠、等々。対談という形式は、話者が重視する点を繰り返し述べるので、とてもわかりやすい。2012/07/07

santana01

0
「俳句朝日」(廃刊)に連載された各界著名人と森澄雄氏の対談集。正直な感想は森澄雄が偉すぎて対談としての面白みには欠ける。これだけの大家に俳句はこうあるべきもの言われれば、反論できる人はいない。曰く、最近の俳句は勉強と理屈で成り立っている、人間をつくることが大事、俳句は音楽、今の人は遊びが足りない、人生に退屈せよなどなど。また芭蕉の言を今更持ちだされてもと鼻白む面々もあるかもしれない。ただ、山頭火や放哉の自由律についての発言や師の加藤楸邨の思い出、虚子と花鳥諷詠の再評価の話などは教えられるところもあった。2013/01/31

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