朝日新書<br> ルポ 保健室―子どもの貧困・虐待・性のリアル

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朝日新書
ルポ 保健室―子どもの貧困・虐待・性のリアル

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736765
  • NDC分類 374.9
  • Cコード C0237

出版社内容情報

現代の子どもたちが抱える問題の最先端が現れる「保健室」。そこで彼らを支えて奮闘する養護教諭の活動に密着したルポルタージュ!

内容説明

貧困や虐待、いじめなどのさまざまな問題を抱えた子どもたちが最後の拠り所として集まってくる学校の保健室。そのドアの内側で、子どもたちが発する心の悲鳴を聴き取り、彼らの支えとなるべく奮闘する養護教諭たち。「駆け込み寺」「オアシス」と称されてきたその場所で、いま大きな変化が起きていることを誰も知らない…。現代の子どもたちが強いられた困難の本質を探るルポルタージュ。

目次

第1章 いまどきの保健室の光景(東京都内のA中学校の場合;大阪府内のB中学校の場合;東京都内のC中学校の場合)
第2章 虐待の家から出されたSOS
第3章 保健室登校から羽ばたく
第4章 性はグラデーションなんだ
第5章 変わりゆく子どもと保健室

著者等紹介

秋山千佳[アキヤマチカ]
1980年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。記者として大津、広島の両総局を経て、大阪社会部、東京社会部で事件や教育などを担当。2013年に退社し、フリーのノンフィクションライターに。子どもや若者の生きづらさをメインテーマに取材・執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

75
私も保健室登校をしていたので、あの場所の重要性はよくわかっている。未来が見えない不安な子どもを、ゆったりと学校につないでくれる場所。そんな中でスクール内のカーストが養護の先生と教科担当の先生の間に存在するなんて愚かしい。少なくとも私はどの先生にもしていただけなかったことを養護の先生からしていただいたと思うのに。先生方には今後もいっそう連携を強めていただきたい。2018/11/16

ゆみきーにゃ

61
《図書館》読メで知った一冊。最初のお話からこれはフィクションだよね?と疑いたくなるようなお話でビックリ!養護教諭の大変さや葛藤がリアルにそして分かりやすく書かれていたので夢中になって読みました。自分が中学生、高校生の時とは大分変わったんだな~2016/12/13

ころりんぱ

50
良書。保健室にはあまり縁がなかったが、保健室と養護教諭の現状をリポートした本書を読んで、保健室には学校の中でのひとつの居場所として重要な役割があるんだなと知った。怪我や病気のケアはもちろんのこと、それ以外のトラブルを抱えた子どもがたくさんいる。学校でも家でも緊張を強いられる状況の子どもたちに「困った時に行く場所」として認知されれば、救われる子も増えるだろう。養護教諭と教師とscがチームとして連携して子どもに関わることで、それぞれの負担も軽くなるし、子どもにより良い道を見つけてあげられるんだろうと思った。2016/11/20

さいたまのたぬき

45
保健室と言えば…あなたは何を思い浮かべますか?多くの人には怪我をしたり調子の悪いときに行くところ位の感じでしょうか?この本では、それだけではなく様々な状態の子どもたちを救ってきた保健室が紹介されます。このような役割をする日本の保健室は世界にも珍しいのですが、それはけして誇れる事ではなく、保険の先生と呼ばれる人たちの実に献身的な頑張りによって支えられてきたものであるといえます。お子さんのいるかた、学校関係者の方に読んでいただきたいそんな1冊でした。2018/06/01

あやの

39
まず、ここまでよく取材したなぁと思った。実際に筆者は保健室にずっといて、養護教諭と生徒の話を聴いている。そして、この登場する子どもたちの話は、ホントに「どこにでもある」話だと思う。ということは、どれだけ多くの子どもたちが居場所を求めて、保健室にやって来るかということ。人間関係の息苦しさに耐えられず、家庭にも居場所がない。ご飯も食べているのかどうか。そんな話を自然に聞き出す養護教諭の手腕には瞠目させられる。まずは、どの学校も養護教諭二人体制にしてほしい。学校には不可欠の重要なポジションである。2019/02/04

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