出版社内容情報
聡明な弟・亨とのんきな兄・良男のでこぼこ兄弟がドライブ中に乗せたある女優が、翌日急死! 一家はさらなる謎に巻き込まれ…!? 車同士が楽しくおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる仲良し家族の冒険譚! 愛すべきオフビート長編ミステリー。
内容説明
のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に乗せた女優が翌日急死!パパラッチ、いじめ、恐喝など一家は更なる謎に巻き込まれ…!?車同士がおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる、仲良し家族の冒険譚!愛すべきオフビート長編ミステリー。
著者等紹介
伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。作家。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞、『死神の精度』で日本推理作家協会賞短編部門受賞、08年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞、本屋大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
458
エピローグが最高過ぎる!なんか涙出てきちゃったよ。2019/07/20
mmts(マミタス)
287
あらためて伊坂幸太郎さんが人気のある小説家だと痛感しました。車を主人公の語り手にしたら、なかなか読み応えのある小説には仕上がりませんし。それなのに違和感のない世界観にはビックリしました。そして、車ならではの表現にはニヤニヤしました。車だとこういう表現なのか!と感激しました。最後の最後のエピローグもほのぼのした平和な終わり方だったし、かなり大満足しました。思わず近所にある車を見回しました。一体、どんな会話しているのー!と気になりました。そして、免許を取って車に愛されたいなーと思ったりしました。2016/04/03
やな
281
車に感情があったら、こんな感じなんやろな〜。最後はちょっと幸福感を味わいました(^^♪2016/04/11
mae.dat
274
緑デミオくんはじめ、車たちは噂話が大好きで、会話並びに細かな設定が伊坂さんらしく楽しい。「9625」の黒ニコ好き。「車の選ぶパーソン・オブ・ザ・イヤー」に確定した(と、緑デミオくんは確信した)荒木翠は、本書の表舞台からは早々にドロップアウトしてしまってね。でも最後まで翠の謎に迫る話か軸になっているの。その探偵役(但し本人にその自覚なし)が、緑デミオのオーナーである望月家のブレーン亨君で、子供でありながら妙に大人びているの。ズレも楽し。出てくる人々の印象が、初めと後では違って来るのも真相と共に面白いです。2022/09/18
nobby
258
静かにのどかに楽しめる作品。緑のデミオを主人公に車どおしで会話している様子がとにかく微笑ましい。その持ち主である望月家が巻き込まれる事件は軽いものではないのだが、そこをアッサリとは伊坂作品ならでは。その車目線と人間目線が噛み合わず真相に行き着くのが遅れる様子が面白い。何より言葉遊びのセンスや分かりやすくも何気なくもばら撒かれている伏線回収にニンマリ。不思議に読んでしまった500頁強。エピローグ読んでラストはホロっと♪2016/07/15