朝日文庫<br> 大興安嶺探検

朝日文庫
大興安嶺探検

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  • サイズ 文庫判/ページ数 597p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022606679
  • NDC分類 402.922
  • Cコード C0126

内容説明

1942年、自由の天地を求めて若き探検家グループ21名は、憧れの大地へ飛び出して行った―。日本の生態学の第一人者で探検家でもある今西錦司を隊長に、森下正明、吉良竜夫、川喜田二郎、梅棹忠夫、藤田和夫ら、現在、アカデミズムの頂点に立つ諸氏の青春時代の探検記録。

目次

1 探検の前夜
2 ガン河
3 白色地帯
4 漠河隊
5 ビストラヤ本流からアムールへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

8
戦時中に今西錦司とその門下生である川喜田二郎や梅棹忠夫、吉良良夫らにより行われた大興安嶺探検の記録である。戦争の只中にこんなすごいことが行われていたこと自体驚きだが、今読んでも古臭い感じがしない。この探検に参加した人々が後々日本の探検や野外科学を作り上げたこともすごいし、その成果を整理する過程で生まれたものがKJ法や知的生産の技術などとして整理されていったのだなあ。2024/01/28

wei xian tiang

3
文句無しに面白い。若さゆえ、情熱と一種の稚気溢れ、次々不可能を可能とする探検行自体の面白さもとより、挿話的に挟まれたコサック移住史、ジェルトゥガ鉱山自治国、冀州あたりから続々移住して来る漢人の個人史等萌え要素満載。ああそれなのに、若き探検家の青春群像を唐突かつ無理矢理徳田球一に結び付ける本多勝一の解説が余計。2015/01/13

梅子

1
山岳小説の1つだという認識で読み始めたが、それよりももっと幅広く民俗や自然科学の内容もふんだんに盛り込まれた学術書だった。自然科学版シカゴ学派という感じで、実体験から理論に落とし込んでいく様が本当に見事。また別次元では、未知の空白地帯に漂う異世界のようなロマンとか冒険へと突き進む衝動が鮮やかに書かれていて、読んでいると草いきれや湿地の匂いが漂ってきそうになる。さすがは古典的名著であり、この後様々な冒険者に影響を与え続けたバイブル。2017/02/13

yoneyama

0
1942年、満州と蒙古の間の大興安嶺(ターシンアンリン)山脈への探検に出かけたAACKの今西錦司、森下正明、吉良竜夫、川喜多二郎、梅棹忠夫、藤田和夫。その後各界学術分野で活躍する面々の若き日の探検行。2005/01/01

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