内容説明
人を寄せつけなかった厳冬の知床岬。雪と氷の世界に、初めて記者とカメラマン、動物研究者が足を踏み入れた。群れをなして越冬するエゾシカ、空を舞うオジロワシ、流氷の上でのんびり昼寝するアザラシ、時折、海から顔を出すクジラやイルカ…。地の果てといわれた知床の冬は、豊穣の冬だった。世界自然遺産登録をめぐって、人間の生活と動物の営みがぶつかり合う。魚を獲ってはいけないのか。里に下りてきたヒグマとどのようにつき合ったらよいのだろう、増えすぎたシカをどうすればよいのだろう。人間が自然と、これからどうかかわっていくべきか。その答えは知床にある。さぁ、必要最小限の荷物をもって知床へ行こう。
目次
第1章 素顔の知床(ようこそ厳冬の知床へ;生と死の食物連鎖;岬を歩く ほか)
第2章 知床の三六五日(知床ってどんなところ?;知床財団とは;ヒグマと生きる ほか)
第3章 知床の未来(世界自然遺産への道;持続可能な漁業をめざして;ダムをどうする ほか)
著者等紹介
佐古浩敏[サコヒロトシ]
1963年、大阪府生まれ。朝日新聞北海道報道部次長。1987年入社。大分支局、西部本社社会部、東京本社政治部などを経て現職。厳冬期知床野生動物調査を担当し、調査に同行
谷口哲雄[タニグチテツオ]
1959年、東京都生まれ。朝日新聞北海道報道部記者。1984年入社。広島支局、週刊朝日編集部、東京本社科学医療部などを経て現職。厳冬期知床野生動物調査を担当し、調査に同行
山中正実[ヤマナカマサミ]
1959年、山口県生まれ。知床財団事務局長。統括研究員。北海道大学大学院水産学研究科北洋水産研究施設で海獣類の研究に携わった後、斜里町に就職。知床自然センター研究員、斜里町自然保護係長を経て現職
岡田秀明[オカダヒデアキ]
1965年、群馬県生まれ。知床財団事務局次長。主任研究員。酪農学園大学獣医学科卒業後、斜里町にて野生動物保護管理業務に従事。獣医師
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感想・レビュー
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やすらぎ🍀
yamakujira
gagayuta1990
Koji