朝日選書
女性天皇論―象徴天皇制とニッポンの未来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598608
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0321

内容説明

「女性天皇を論じることは、パンドラの箱を開けることになる。天皇とは何か、天皇制とは何かという根源的な問題にぶつかる」。だから踏み入らずにいた。女性天皇容認論は明治初期から唱えられていた。ところが、第二次大戦後、男女同権の風潮が強まる中でも、皇室典範に皇位継承を男系男子に限定する規定は温存された。はたして、何が女性天皇実現を阻んでいるのか?本書では、数多の文献を渉猟し、男系男子継承の根拠となる「万世一系説」や「女帝『中継ぎ』説」を徹底的に洗い直し、象徴天皇制そのものが抱える矛盾点をつぶさに検証、摘出する。「お世継ぎ」問題をきっかけに噴出した感情的賛否両論を排し、迫り来る「皇室の危機」に対する現実的解決策を提言。

目次

序 新しい視座からの探求
第1章 雅子妃「お疲れ」問題の深層
第2章 矛盾を抱えてスタートした象徴天皇制
第3章 女性天皇が排除された理由
第4章 女帝の世紀
第5章 女系がつないだ皇統の隙間
第6章 つくられた万世一系
第7章 危機に立つ最古のシステム
第8章 皇室典範改正試案と憲法の今後

著者等紹介

中野正志[ナカノマサシ]
1946年生まれ。慶応大学大学院経済学研究科修士課程を中途退学後、1970年、朝日新聞社入社。学芸部(現・文化部)で、記者として家庭・読書・文化面を担当。読書面編集長、西部本社・学芸部長、論説委員を務めた後、2002年から総合研究本部主任研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

27
2004年の本。当時は皇室が途絶えそうだったけどその後秋篠宮に男子が産まれたのでこの問題はまた先送りになってますが…。女性天皇かいた古代の頃の諸説から万世一系説への異論、明治の元老がこしらえた「皇室典範」、敗戦後の天皇の象徴化まで、天皇問題入門書としてわかりやすい。いま話題の生前退位もなんども議論されてきてるのね。著者は朝日新聞の記者。とすると偏ってるのかなあ。でも男系にこだわる保守の方も「天皇が女なんてダメに決まっとる」みたいな固定観念から全て説明してる感じすんだよなー。2017/03/26

takao

3
ふむ2024/01/26

Hisashi Tokunaga

0
Amazonあらすじ・内容で十分でしょう。小泉ー愛子の連関で話題性が高まったが、今、今日天皇制の承継後継ルールを、皇室典範に手を突っ込むのにビビったのでその後取りあえず終焉。

まみむ

0
考えるためには知識が必要。たくさんのことを知りたい。日本が平等な国であるために。★★★/☆☆☆☆☆2005/03/04

0
(2004,313.68)五郎文庫で読む。悠仁さま誕生前。でも、それ以外、何も進んでいない。止まっている。長子の場合、男子の場合、女性の場合など、現実の名前を出して順序で示している。眞子さんも天皇になる可能性、また眞子さんの子供がなるという可能性もあった。また、(男性)天皇のお后を選ぶより、(女性)天皇の配偶者を選ぶ方がラクじゃね?という意見もあったりする(何を根拠に??2022/05/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/353617
  • ご注意事項