朝日選書
世界の森林破壊を追う―緑と人の歴史と未来

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  • サイズ B6判/ページ数 269,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598257
  • NDC分類 654
  • Cコード C0336

内容説明

世界の森林はこの10年、日本の国土面積の4倍が失われた。もはや全地表の3割ほどに減った森林に、燃料伐採、木材輸出、プランテーション造成、牧地開発など、とどめるすべのない破壊の手が伸びる。開発、保全、貧困、南北問題など、さまざまな力がせめぎあうなか、一方には惨状から立ち直り、見事な森林再生に成功した国もある。問題のかたちは国ごとに異なり、解決の方向もさまざまだ。朝日新聞記者として、国連環境計画顧問として、研究者として世界中の森を自分の目で見てまわった著者が、世界11ヵ国の森林破壊の歴史を追い、再生への道筋をさぐる。

目次

ふたたび大災害の足音―中国
貧者のエネルギー危機―インド
ヤシ油が蝕む熱帯雨林―マレーシア
人口爆発に食われた森―ケニア
開拓を支えた原生林―アメリカ
砂漠と隣り合うアマゾン―ブラジル
火入れが変えた森―オーストラリア
山火事に燃えるタイガ―ロシア
酸性雨で傷めつけられた森―ドイツ
森林をめぐる戦いの歴史―イギリス
国を救った人工の森―スイス
森林はどこへゆく

著者等紹介

石弘之[イシヒロユキ]
1940年、東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社ニューヨーク特派員、編集委員などを歴任。国連環境計画(UNEP)上級顧問。96年から東京大学大学院総合文化研究科教授、同新領域創成科学研究科教授。2002年からザンビア大使。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞を受賞
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