朝日選書
名人―志ん生、そして志ん朝

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598202
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0395

内容説明

2001年秋、古今亭志ん朝がこの世を去った。「志ん朝の死によって、ぼくの老後の楽しみはみごとに失われた」というほどの衝撃を受けた著者が、志ん朝、そしてその父・古今亭志ん生を軸に、東京落語の過去と現在を、自らの体験を織り交ぜて描く。この本は“ものごころついた戦前、和菓子の匂いと落語が家の中に漂っていた和菓子屋の子供”が、現代東京が喪った“言葉”“場所”“人”に捧げる、愛情あふれるオマージュであり、レクイエムでもある。

目次

第1章 古今亭志ん朝(古今亭志ん朝の死;志ん朝日和(一九八一年~二〇〇一年))
第2章 古今亭志ん生(ある落語家の戦後;志ん生幻想)
第3章 志ん生、そして志ん朝(“路地”の消滅;志ん生、大ブレイク ほか)
第4章 落語・言葉・漱石(『落語鑑賞』と下町言葉;夏目漱石と落語)

著者等紹介

小林信彦[コバヤシノブヒコ]
1932年東京生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitsuji023

7
志ん朝の死によって江戸落語は終わったと著者は嘆く。確かにそうかもしれない。しかし、言葉は生き物であって変わっていくものだ。そのうち志ん朝とは違う魅力ある落語家が出てくるだろうし、出てきてくれないと今を生きる落語ファンはやりきれない。 志ん生、志ん朝目当てで読んだけど、「夏目漱石と落語」の章が一番面白かった。「吾輩は猫である」のギャグは読んでて声をだして笑ってしまった。2017/12/09

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2020/04/08

けーこ

1
図書館本。 江戸時代の東京の文化をお勉強して、ホンモノの落語を愉しむことは 私には難しいなと。それならば、地元の言葉で地元の暮らし 生活文化を喋くる落語を聞きてみたい。 と、思った。2017/02/20

kilroy

1
☆1つ。志ん生、志ん朝に関する伝説ではなく、当人の思い出がメイン。それはそれで悪くはないのだけど、もっと志ん生&志ん朝を知りたかった自分には不満。でも夏目漱石が落語から受けた影響に対する記述は面白い。「吾輩は猫である」の本質的な部分を語っているのかもしれない。 と、いうわけで「吾輩は猫である」を再読しなければならんなー(中学の読書感想文以来)2014/07/05

いちはじめ

1
過去に書いた(すでに別の単行本に収録済みの)志ん朝関連の文章を集めてお茶をにごした感じ。書き下ろしが少なかったのでがっかり。2003/01/10

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