朝日選書
朝鮮儒教の二千年

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  • サイズ B6判/ページ数 500,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022597687
  • NDC分類 129.1
  • Cコード C0310

内容説明

現代の韓国・朝鮮を読み解く必読の書。

目次

「儒教」とは何か
孔子以前の「箕氏朝鮮」
三国時代の儒教
後期新羅の儒教
高麗王朝の「仏教立国」
成宗の崇儒政策と崔承老
私学十二公徒と国子監
文臣の退廃と武臣政権
朱子学の伝播と排仏論
易姓革命―高麗から朝鮮へ
「儒教立国」のブレーンたち
教育と科挙、そして王朝実録
王朝政治の守成―世宗と世祖
士林派の形成と士禍
朱子学一辺倒と性理学論争
東アジアの動乱と朝鮮
「崇明排清」の思想
英祖・正祖時代の実学派
ウェスタン・インパクトと朝鮮
王朝の斜陽―鎖国から開国へ

著者等紹介

姜在彦[カンジェオン]
1926年、韓国済州島生まれ。文学博士(京都大学、1981年)。大阪市立大学講師、花園大学教授を歴任。朝鮮近代史・思想史家。著書は『朝鮮近代史研究』(日本評論社)、『朝鮮の開化思想』(岩波書店)、『玄界灘に架けた歴史』(朝日文庫)など多数。訳書に申維翰著『海游録―朝鮮通信使の日本紀行』(平凡社東洋文庫)などがある
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感想・レビュー

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富士さん

1
再読。普通の選書の倍はある本ですが、文章は平易で内容は明快、論旨は痛快な名著です。純粋に朝鮮儒教の歴史というよりは実学的な技術思想や仏教などのライバル思想も含めての朝鮮イデオロギー史になっており、時代時代のエリートたちの心性が描かれていてとても興味深く読みました。宋以降の中国史の悪いところを蒸留したような李朝後期の醜態も本書を読めばそこに至る細かい背景が理解できます。朱子性理学を狂信的に信奉し、わずかな思想の差をあげつらって激しく党争する両班たちへの姜先生のあきれ果てた感じには笑ってしまいました。2016/06/09

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