内容説明
本書は、“百家言”つまり百人のことばのうちに“人類の英知”を探り、掘り起こしたものである。古今東西の人類が生きてきた知的な証しともいうべき短いことばを取り出した、それらをめぐるエッセーである。
目次
クンデラ
ドストエフスキー
マルクス・アウレリウス
老子
テイヤール=ド=シャルダン
エピクロス
シオラン
モンテーニュ
空海
シェイクスピア〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よなよな
1
本は、読んで、理解し、更に分かりやすく誰かに伝えてこそ、「知」となりうるのではないのでしょうか。93年から朝日新聞に連載された本書は数多の知識人の名言を収録、その一言にまつわる見解の裏に著者が蓄え、昇華した百冊の「知」を感じさせてやまない。難解過ぎず、分かりやすい。名言を唱えた人物一人一人の造詣も深く掘り下げていて面白い。上辺だけ撫でて分かった気になる、お手軽な名言集が流行る昨今、自分もまたそんな読者の一人なんだけど、本当に知るってこうゆう事なんだな、と、作品の名言より著者の頭脳に釘付けになった一冊でした2012/03/25