朝日選書<br> 戦争責任・戦後責任―日本とドイツはどう違うか

朝日選書
戦争責任・戦後責任―日本とドイツはどう違うか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022596062
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0331

内容説明

侵略した近隣諸国への謝罪と補償は、どのようになされてきたか。歴史の教訓を未来に生かすために、近現代史、日本アジア関係史、ドイツ思想、政治学の第一人者が「過去の克服」問題を究明する。

目次

序章 「戦争責任・戦後責任」の問題の水域
第1章 日本の戦後補償と歴史認識
第2章 東京裁判にみる戦後処理
第3章 ドイツ知識人の果たした役割
第4章 ドイツにおける戦後責任と戦後補償
終章 二つの現代史―歴史の新たな転換点に立って
おわりに―新たな転換点

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スターライト

10
第二次世界大戦の敗戦国である日本とドイツが、戦争にどう向き合いどう行動したかをその責任の所在や補償問題などを通して浮き彫りにした書。別の本でドイツのアデナウアー政権が、保守でありながらファシズムを真摯に向き合い対応してきたと思っていたが、本書によると日本でも見られた「被害者意識」や戦争責任はヒトラーとナチス(の幹部)にあるとの認識があったことは発見だった。ただドイツは知識人や学生が論叢などを通じて反ファシズムの立場を明確にしつづけたことが日本との違いかもと思った。統一ドイツの現況も知りたい。2021/03/11

活字の旅遊人

8
西ドイツ素晴らしい。日本大丈夫?さて、、、

Satoshi

6
日本の戦後補償について、ドイツとの対比にて論じているのだが、、、途中でドイツ思想史について言及されており、流石についていけなかった。冷戦下のアメリカの思惑も重なり、日本の戦争責任は曖昧になったのは理解できる。南京事件でも専門家により解釈が異なるところなど、よい例なんだろう。しかし、シンポジウムを纏めた本にしては読みにくかった。2020/01/25

Takao

4
1994年7月25日発行(1994年8月20日、第2刷)。同志社大学人文科学研究所が1992年11月に開催した公開シンポジウム「過去の克服と二つの戦後〜日本とドイツ〜」の記録。コーディネーターの望田幸男(「戦争責任・戦後責任」問題の水域)、パネラーの田中宏(日本の戦後補償と歴史認識)、粟屋憲太郎(東京裁判にみる戦後処理)、三島憲一(ドイツ知識人の果たした役割)、広渡清吾(ドイツにおける戦後責任と戦後補償)、山口定(二つの現代史〜歴史の新たな転換点に立って〜)の5氏の文章を収録。学ぶことが多い一冊だった。2018/12/29

Miki

1
日本とドイツの違いについて考えさせられた。教育って大事だな。2018/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/304949
  • ご注意事項