内容説明
国際都市パレルモに花開いたアール・ヌーヴォー芸術。詩人ダンヌンツィオの讃えた美女フランカ・フローリオ。異国の愛に生きた明治女性、画家ラグーサ・玉。カオスの町が生んだ大作家ピランデッロ。世紀末を彩った夢の数々…。
目次
風の神の島
月とカオス
世紀末の夢の跡
パレルモのラグーサ・玉
感想・レビュー
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うえ
5
「聖女ロザリーアはパレルモの守護聖人で、その祭りは一年で最も盛大に祝われる。聖女ロザリーアは1160年9月4日に…ペッレグリーノ山の洞窟で死んだと言い伝えられていた。…1625年に、パレルモでペストが猛威をふるい、人々が次々に感染して、死んでいったことがあった。その時…ロザリーアが姿を現し…遺骸をパレルモに運べばペストは下火になると告げた。そこで…パレルモに運び降ろしたところ、ペスト患者はたちどころに治り、町は救われた。その時から…ロザリーアは、聖女クリスティーネに代わって、パレルモの守護聖人になった」2023/04/23