朝日選書<br> コロンブスが来てから―先住民の歴史と未来

朝日選書
コロンブスが来てから―先住民の歴史と未来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784022595645
  • NDC分類 316.85
  • Cコード C0322

内容説明

コロンブス以来、南北アメリカでおびただしく流れた先住民たちの血と涙。だが彼らはいま、その暗影の下から身を起こしつつある。カナダで先住民の権利保護に活動中の著者は、同じ時代の人間として、私たちに何をすべきかを問いかける。

目次

第1章 ラス・カサスとインディアンの権利
第2章 バリャドリードでの論戦
第3章 疾病と死
第4章 インディアン奴隷制―ブラジルとカロライナ
第5章 同盟者としてのインディアン―イロコワ族
第6章 ジョン・マーシャルとインディアン
第7章 インディアンに対する戦い―合州国とアルゼンチン
第8章 保留地―カナダ、アメリカ、チリ
第9章 グアテマラ―黒い伝説の再誕生
第10章 最後のとりで―自足経済の存続
第11章 先住民の所有主張と法の支配

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

自然堂

1
現代における先住民問題とは詰まる所、先住民の自治主権を認めるかどうかという事が一義的な論点であろう。諸種の権利を認めて欲しければ同化を受け入れ、支配社会へ参加しろ、というのが国家の言い分である。しかし先住民達は別個の民族として、自らの土地でアイデンティティを保持しながらそこに留まることを望んでいる。進歩主義も行き過ぎれば瑕疵となるが、過去500年間行われてきた彼らに対する虐殺、虚偽、侮蔑等を顧みればもう少し配慮があってもいいのではないか?と思う。彼らは白人達が入植を始める遥か前からそこに暮らしていたのだ。2012/02/16

印度 洋一郎

1
書名通り、コロンブスがアメリカ大陸に来て以降、そこに住んでいた原住民が辿った苦難の歴史(と言うには酷過ぎるが)を辿る本。類著は多いが、著者が先住民の権利保護運動を支援する弁護士なので、現在の運動とリンクする形で余り知られていないことを発掘している。例えば、やってきた移民達が先住民の土地を占拠することの法的正当性の問題や、先住民の"生業"である自給自足経済の価値など。この他、アルゼンチンの対インディアン戦争、20世紀のグアテマラで起こっている先住民ジェノサイドといった珍しい話も多かった。2011/05/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/306896
  • ご注意事項