朝日選書<br> 東京外語支那語部―交流と侵略のはざまで

朝日選書
東京外語支那語部―交流と侵略のはざまで

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  • サイズ B6判/ページ数 199/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784022595584
  • NDC分類 820.7
  • Cコード C0321

内容説明

なぜ中国語教師たちが、侵略の先兵となったのか?近代日中関係150年で、最も不幸だった大正~昭和戦前期に、熱い交流をした日中の教師・文学者たちの運命。

目次

第1章 北京・1920年
第2章 東京外国語学校
第3章 中国語教室の魯迅
第4章 巴金の日本訪問
第5章 日中戦争と中国語
終章 「黎先生、吃飯了!」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

残留農薬

2
戸部良一『日本陸軍と中国』(講談社選書メチエ)が軍人の話なら、こちらは東外大周辺の中国語教育者達の話。日本において支那語が「実学」として、ツールとしてしか扱われてこなかった中で中国近代文学の先駆的な理解者・紹介者となった東京外語関係者は、その「実学」としての需要が最高潮に達した日中戦争期には侵略の尖兵となっていく。本書では、戸部が支那通軍人で描いたような日中両国の間での苦悩といったものはあまり描かれない。寧ろそれゆえに、文化交流と侵略の論理とが矛盾と捉えられない時流の恐ろしさを感じさせる。2016/04/04

錢知溫 qiánzhīwēn

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該書の敘述の中心となるのは、東京外國語學校(現在の東京外國語大學)東京外國語學校の設立までの經緯は二八頁に年表としてまとめられている。の支那語部卒業生の五人、東京外國語學校支那語部敎授の神谷衡平、宮越健太郎、敎え子で第二世代の武田武雄(のち博→龍泉と改名する)奧平定世、そしてあの文求堂主人田中慶太郞である。ほかに、周樹人など五・四運動以後の「文學」關係者が多く登場するので、そちらに興味關心がある方にもおすすめする。  該書は關連文獻の調査のみならず、さらに五人の家族・受業生からの直接の聞き書きを含む。2022/06/10

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