カール・ツァイス―創業・分断・統合の歴史

カール・ツァイス―創業・分断・統合の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784022584809
  • NDC分類 535.85
  • Cコード C0000

内容説明

光学機器メーカの巨人が歩んだ栄光と苦難の道を、現地ルポをまじえて活写。人知の限りをつくした光学設計とガラス素材開発をめぐる、かずかずの秘話。半世紀にわたる東西分断の悲劇を乗り越え、今また統合にゆれる新生ツァイスの行方は―。

目次

第1章 カール・ツァイスの創業(カール・ツァイスとイエナ;顕微鏡の開発に情熱をかけたツァイス;カール・ツァイス財団をつくったアッベ;イエナ・ガラスをつくったショット)
第2章 労働法の考駆、カール・ツァイス財団(先見性に富んだアッベの思想;社会保障制度の導入)
第3章 ツァイス・イコンの傑作(ツァイス・イコンの創立;スプリングカメラ、イコンタの系譜;二眼レフ、イコフレックスの系譜;コンタックスの開発 ほか)
第4章 ツァイス・レンズの設計者たち(パウル・ルドルフ;エルンスト・ヴァンデルスレブ;ウィリー・ウォルター・メルテ;ルードヴィッヒ・ベルテレ;ロベルト・リヒター)
第5章 東西ドイツ分断とツァイス社(イエナ・ガラスとレンズ;イエナ光学博物館;エルンスト・アッベ記念碑 ほか)
第6章 新興カール・ツァイス社(オーバーコッヘンのツァイス財団;オーバーコッヘン光学博物館とドイツ博物館;戦後のツァイス・イコン ほか)
第7章 伝統を継ぐ京セラのコンタックス(コンタックスRTS;コンタックスRTS2;コンタックスRTS3)
第8章 統一ドイツ下のカール・ツァイス(東西統合なるか、今後のツァイス;ドイツ人とツァイス社の独創性)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Galilei

3
前半はカール・ツァイスが10代で時のレンズ権威ケルナーに弟子入りして光学を生業として歩み始めた。さらに論理的に光学系とレンズを生産するために、数学者・物理学者に師事した。一方、光学ガラス素材をショットと共に物理や化学を駆使した物性のリファレンズをめざした。そしてイエナ大学の奇才アッベ博士を招くと、理論と技術の両面で革新的な技法を生み出し、疫病や細菌の研究に革命を起こす高性能な顕微鏡の量産に成功し、医学史に輝く業績を残した。▽後半は、オールドカメラマニア垂涎のツァイスレンズやコンタックスの解説でご一読を。

のせち

1
大学にある測定機器でカール・ツァイスを知った。本書はカール・ツァイス社の(カメラの)歴史について書かれているため、カメラについて詳しい人にとっては面白いかと思う。光学やレンズの勉強をしたくなる一冊であった。2022/08/02

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