内容説明
孤高の作家が小説と同等の情熱を傾けて安曇野に創出した地上の楽園。言葉と植物が織り成す壮大なシンフォニーがここに。
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
1943年、長野県生まれ。66年、『夏の流れ』で文学界新人賞を受賞し、同作で芥川賞を受賞。『正午なり』で帰郷した青年を描いたのち、自らも長野県安曇野に住み、以後、文壇と一線を画した独自の執筆スタイルを貫いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二藍
6
タイトル通り、小説家の作者が作り上げた庭の写真集。文章も添えてあるけれど、瑞々しく葉を茂らせ花を咲かせる四季の庭の風景だけで充分満足できてしまった。アマガエルくんも可愛い。2014/02/26
へへろ~本舗
4
多種多様な花が載っている。バラ園とか一種類で形成された庭、英国式庭園などのようにきちんとした形式に則って作られた庭など、色々な庭があるが、この庭は何というのだろう。自然のままに見えるようにかなり手をかけてつくっている庭…かな?写真が素敵だ。2014/03/14
misui
2
丸山健二が丹精した庭にアフォリズムを添えて紹介する写真集。書いてあることはどうにも厭世的でなんだかなと思うが、庭は洋風とも和風とも言えぬ調和を見せており、華美ながらも陰があって不思議な気品を漂わせている。暗いトーンの中に鮮やかな色が沈んでいるのがとてもエロティック。ただ、愛しさあまってか対象への距離が近いのがちともったいない。2011/09/16
yuzi
1
長野の安曇野市にお住まいの作家さんによる写真集。作庭が趣味らしく、写真はすべてご自宅のお庭の動植物たち。時々写真の下段に彼自身の言葉が並んでいるのですが、とても攻撃的で力強い。そして日本語の美しさに溢れています。声に出して読むのをお奨めします。写真はとても艶っぽい。百合と薔薇がすんごくステキでした。目と耳で楽しむ作品。2011/01/13
白としろ
0
作家丸山健二の庭。花の写真とエッセイ。2015/12/27