内容説明
表題は直接対面して教えを受けることの意。著者は学生時代に久野収の学習院大学での講義を盗聴して以来、三十有余年、ジャーナリスト・評論家としての薫陶を受けた。深い学識と知的好奇心をもち、反権力・反体制を貫いた市民の思想家の生き方と考え方を伝える。反骨・毒舌の評論家の原点。
目次
敵にこそ学べ
俗にこだわる
「精神なき専門人」批判
師弟の関わり
江藤淳との対決
人間に光あれ
思想の根おろし
腹が立ってボケられん
アタンション、アタンション
顕教と密教
親子は一世、夫婦は二世
等身大の目線
独占批判の論理学
無学派と「心」グループ
魅力あるカミナリ
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て、1982年に評論家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
2
「直接対面して教えを受ける」(ⅲページ)という教授法は、評者も大学教授にもお願いしていた。先生のご自宅で個人授業を受けていたからである。その結果、大学院まで行けた。学校は集団授業であるが、今の受験産業では個別指導が当たり前の時代。個人を大切にするからこそ、直接自分の師匠から教えを乞うのは最も教育の教育たるゆえんに思える。最も効果的である。「天皇制ファシズムへの抵抗を治安維持法に違反するとされて、26歳の久野は投獄された。以来、久野は国家権力への怒りを忘れたことがない」(101ページ)。久野師匠はぶれない。2012/10/28
オサムくん
0
半分くらいでやめた。2017/05/16