岩波現代文庫<br> イシ - 北米最後の野生インディアン

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岩波現代文庫
イシ - 北米最後の野生インディアン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030858
  • NDC分類 389.5
  • Cコード C0136

出版社内容情報

白人の西部開拓に追われ,潜伏生活を送っていた最後のヤヒ族,イシ.本書は,孤独に堪えかね20世紀初頭の文明社会に姿を現したイシの聡明な精神,「文明人」との友情を描く.著者の娘の作品『ゲド戦記』はここから生まれた.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

46
同名の『イシ』(少年少女用)を読んだのは昨秋。大人用は残虐な場面があるので、かなり躊躇した(←怖がりだから💦)。でも序文をル=グインが書いている魅力に負けた。物語的だった少年少女用とは全く違って、時代背景も他の方の書物も参考として取り上げており、学術的な雰囲気を漂わせていた本書。第一部は、インディアン撲滅の歴史で、やはりゲゲッとなる大量殺戮の残虐な場面が…。いわゆる西部劇は、インディアンを撲滅させたことに正当性を持たせるための言い訳だと思った。第二部は、イシがアングロサクソンの社会に馴染んでゆく過程。 2021/05/24

かんやん

35
北米最後の野生インディアン=イシ、最後の仲間を失ったのち、数年を一人で生き延び、1911年に保護された。数千年に渡りほぼ人口も、生活様式も変わらなかったヤナ族絶滅の過程(それは西部開拓史そのものである)と、結核(彼は免疫を持たない)により亡くなる僅か4年足らずの「文明」の下での生活。彼はほとんど過去を語らない、名前すらも語らない(イシは人という意味)。初めて汽車に乗るイシ、初めて海を見るイシ、群集に取り巻かれるイシ、死ぬ前に故郷に戻り、もう一度狩りをし、川で泳ぐイシ。あかん、哀しすぎるわ。2019/07/23

たまきら

32
備忘録:北米最後の野生(保留地に送り込まれていない)インディアン、イシの話です。前半は彼とすべてのアメリカンインディアン達の受けたすさまじいまでのジェノサイドの記録に打ちのめされました。その恐ろしさを経験し、一人隠れて暮らしていた男性が孤独に耐え兼ね、死も覚悟して白人社会へ歩み出し、思わぬ友を得て短い一生を終えるまでの痛々しくも愛情のこもった記録です。この中では日本語と彼らの言語の共有部分をでたらめだと思っているようだが、アメリカンインディアンの歩みをたどると、ヨーロッパ人よりは似通っているはず。2021/07/08

ぽてちゅう

18
先住民と開拓者。どんな感情や態度の矛盾が、こんな暴力と不安の連鎖を引き起こしたのか。カリフォルニア州の先住民ヤヒ族の生き残り、イシ(ヤヒ語で「人」の意味)。西部開拓で押し寄せた人たちに住処を奪われ、虐殺され、足跡も残さない潜伏生活に追い込まれる過程に眉を顰める。やがてヤヒ族はイシを残して消滅。イシは言葉も通じない別世界に足を踏み入れる。博物館で暮らし結核で亡くなるまでの4年ほど間、幸せに暮らしたのだと思い込まなければ、本を閉じることはできなかった。「あなたは居なさい。ぼくは行く。」イシ別れの挨拶。2020/10/17

鐵太郎

10
手塚治虫氏の漫画に、「原人イシの物語」という珠玉の一作があります。カリフォルニアで死んだ、最後の「ヤヒ族」のインディアンの物語です。多少脚色されており、出演する「ウォーターマン教授」は、手塚作品に多数出演している格好いい悪役「ロック」が扮して、泣かせる場面を演じていますが、残念ながらそこはフィクションです。この本は、その原作にあたります。 ──野蛮と文明化、高貴と野卑、こういった一方的かつ独善的な価値観を超えた、ひとりのカリフォルニア・インディアンの生と死の物語。淡々と精緻に描かれた歴史。良書です。2006/07/01

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