岩波現代文庫
完本 実録囲碁講談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020712
  • NDC分類 795
  • Cコード C0176

出版社内容情報

呉清源,木谷實の両巨匠を筆頭に中堅・若手たちがしのぎを削った昭和囲碁界の黄金時代.その頃プロの世界に入った著者が,棋譜には表れない名人たちの息遣いや芸の奥深さを,実際の見聞をもとに名調子で語る.全18話の完本.

内容説明

囲碁界の昭和三、四十年代、それは呉清源、木谷実の両巨匠を筆頭に中堅・若手たちがしのぎを削る、まさに黄金時代であった。その頃プロの世界に入った著者が、記録係だったからこそ知りえた名人たちの息遣い、プロ棋士だからこそわかる勝負の厳しさ奥深さを、講談師ばりの名調子で語る。好評連載、全十八話を再現した新編集。

目次

蛤の重さ
戦慄の譜
秒針の轟き
落碁
除夜の入門
第二のドラマ
鳳雛の夢
近代の三舌
名将の揚言
盤側の秋風
盤側の春風
深夜の怪笑
桃源境
錯覚の芸
投了の芸術
一瞬の月光
玉石混淆
玉手箱の謎

著者等紹介

中山典之[ナカヤマノリユキ]
1932年、長野県に生まれる。上田高校卒業。1953年、鈴木五良九段に入門、62年入段。現在、日本棋院棋士六段
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感想・レビュー

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santana01

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著者をはじめ、この本で紹介された多くの個性派棋士がすでに鬼籍に入られている。昭和三十、四十年代の囲碁の黄金時代と紹介されているが、確かにこんな時代はもう訪れないだろう。すべてが外へ開かれ、平準化されてゆく現代にあっては個人の力ではいかんともしがたい。このような本を書ける人も場もすでに失われてしまった遠い過去の思い出。2012/12/27

アフロ先生

0
この本本当に素晴らしいんだけれども、この本の面白さがわかる人どれだけいるのだろう。碁打ちは読むと3倍碁が好きになる気がするので必読。タイトルバリバリ獲る棋士も素晴らしいですが、縁の下で支える中山典之先生のような棋士も誤解の宝だと思います。一度お会いして、貴重な囲碁の昔話をお聴きしたかったなぁ。中山先生のご冥福をお祈りします。2010/12/29

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