出版社内容情報
明治期の天才宗教哲学者清沢満之は,15歳で真宗の得度を受け,東大で哲学を学び,宗門改革運動を主導しつつ,40歳で生涯を閉じた.西洋哲学を媒介に宗教へ到達しようとした稀有な思想を平易な現代語訳で甦らせる.
内容説明
明治の日本が生んだ天才宗教哲学者清沢満之は、一五歳で真宗の得度を受け、東京大学で哲学を学び、宗門改革運動を主導しつつ、四〇歳で生涯を閉じた。西洋哲学を媒介させて宗教に到達しようとし、ついに独自の「精神主義」を構築した稀有な宗教家の思想を、現代思想の視点から編集し、平易な現代語訳で二一世紀に甦らせる。
目次
第1部 宗教哲学(宗教哲学骸骨;他力門哲学骸骨(試稿)
縁起存在論)
第2部 精神主義(精神主義;精神講話;修養語録)
著者等紹介
今村仁司[イマムラヒトシ]
1942年岐阜県生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学経済学部大学院博士課程修了。東京経済大学教授。思想史専攻。著書に、『暴力のオントロギー』『排除の構造』『現代思想の基礎理論』『ベンヤミンの〈問い〉』『アルチュセール』『近代の労働観』『交易する人間』『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』(岩波現代文庫)など
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