内容説明
オスからメスへ、そして再びメスからオスへ!?ホンソメワケベラやクマノミなど、サンゴ礁にすむ魚たちは、社会的環境などにより、当然のように「性転換」を行う。行動生態学者である著者は、三〇年にわたり、この不思議な行動の謎を追ってきた。謎の解明は新たな謎をよび、尽きることなく研究は続く。魚たちが教える「性の不思議」。
目次
1 魚たちの性転換―ホンソメワケベラとの出会い
2 性とはなにか
3 魚類の配偶システム
4 性転換の進化理論
5 ダルマハゼの謎を解く
6 逆方向の性転換
7 性はどのように決まるのか
著者等紹介
桑村哲生[クワムラテツオ]
1950年兵庫県生まれ。1978年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。1999‐2002年日本動物行動学会会長。2002‐2004年中京大学教養部長。現在、中京大学教養部教授。専攻、魚類行動生態学・社会生物学
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