岩波新書
カラー版 細胞紳士録

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  • サイズ 新書判/ページ数 237,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004308805
  • NDC分類 463
  • Cコード C0245

出版社内容情報

私たちの体を構成する数十兆の細胞たちは,外観も機能もじつに個性的.たとえれば「糸を吐く怪鳥」「宝石づくりの魔術師」「パスタづくりの名人」….電子顕微鏡写真をふんだんに使って,その多彩な構造とはたらきを解説.

内容説明

私たちのからだを構成する数十兆という細胞がすべて同じなら、とても人間のような生物はできない。細胞たちは数百種類の技能集団に分けられ、外観・機能ともに、じつに多彩だ。たとえれば「パスタづくりの巨匠」「穴の底に住む怪人」「宝石づくりの魔術師」「スポーツ万能」…。多士済々の細胞紳士たちの姿を、最新技術によってとらえた。

目次

人体ビルの建築士
領地を仕切る人垣
家内工場フル回転
選びぬかれた防衛隊
運河の街の生活者
運動のエリート
情報社会の管理職
能力は管理職なみ
子づくりの担当

著者等紹介

藤田恒夫[フジタツネオ]
1929年東京都生まれ。1959年東京大学大学院生物系研究科博士課程修了。岡山大学助教授、新潟大学教授、日本歯科大学教授などを経て現在、新潟大学名誉教授

牛木辰男[ウシキタツオ]
1957年新潟県生まれ。1986年新潟大学大学院医学研究科博士課程修了。岩手医科大学講師、北海道大学助教授を経て現在、新潟大学大学院医歯学総合研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

25
「一個のマクロファージが数十個もの赤芽球をかかえこんで保育するのだ。この保育園を「赤芽球島」という。マクロファージはまた、育ちの悪い子を容赦なく食べて間引いている」57のカラー写真で様々な細胞の特徴を記した本。擬人化された説明が多く、はたらく細胞の絵も脳内で追加されるやつ。「はじける地雷 肥満細胞」とかタイトルも秀逸。2023/07/16

takao

1
ふむ2022/04/19

bittersweet symphony

1
いろいろな部位・機能に特化したヒト・動物の細胞を種類別に人名録風に紹介していく本。走査電顕写真はいつもながら気持ちが良いですね(透過電顕写真は分りにくい)。電顕で研究している人は画像に触発されて洒落を言いたくなるものなのか、親父ギャグが多い。同系統の傑作本として田中敬一「超ミクロ世界への挑戦」(岩波新書)がありますが、こちらの著者は洒落が過ぎて研究のライバルの死をブラックジョークの対象にしていて、こっちが身の心配をしてしまいました。2005/03/25

Takashi Arai

1
精細な写真付きでカラフルに編集されている。だが、一つ一つの写真がどういう役割をするのか、何もわからなかった。写真についての説明があるが、あまりにも大量の情報を、わずかな言葉で記述しているので、全体像がつかみにくく、残念! 2014/07/18

kaizen@名古屋de朝活読書会

1
違う臓器なら、違う細胞構造だということは、なんとなく分かっていたつもりでした。しかし、よく考えたら、個々の臓器の細胞を見たことはなかった。 生物の単位をなす細胞を、分類にもとづいて、図、写真、発見した人などの紹介もある。 本書では、ありとあらゆる細胞を紹介している。 ただし、標題がよくないと思います。なぜ細胞が「紳士」なのだろう。 「淑女」ではない理由が分からない。岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2010/05/19

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