出版社内容情報
少年法が「改正」された.しかし,厳罰化で犯罪は防げない.犯罪少年を切り離せば社会の安全は保てるのか.捜査や審理の方法,年少者の拘束などの問題も指摘される.少年たちや家族に向き合ってきた著者が示す共生への方途を示す.
内容説明
「凶悪化」「低年齢化」の掛け声のもとに改正された少年法。しかし厳罰化によって犯罪は防止できない。犯罪に追い込まれる少年を「異物」として切り離せば社会の安全は保てるのだろうか。捜査や審理の方法、年少少年の拘束、被害者の人権などの問題も指摘される。長年にわたって少年たちや家族に向きあってきた著者が示す共生への途。
目次
第1章 ゆがめられる少年像
第2章 孤立無援の取調べ
第3章 家庭裁判所で―知られていない成人の裁判との違い
第4章 少年法が変わった
第5章 被害者の苦しみと望み
第6章 「加害者の親」という立場
第7章 共生の可能性をさぐる
第8章 少年を犯罪に走らせないために
著者等紹介
石井小夜子[イシイサヨコ]
1949年千葉県に生まれる。1972年明治大学法学部卒業。現在、弁護士。日弁連「子どもの権利委員会」委員、東京弁護士会「子どもの人権と少年法に関する委員会」委員
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