岩波新書<br> 科学論入門

岩波新書
科学論入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 223,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304579
  • NDC分類 404
  • Cコード C0240

出版社内容情報

臓器移植や原子力など,高度化・専門化へと突き進む科学技術.われわれがその受益者とも被害者ともなりうる科学技術はどうあるべきなのか.科学の歴史を跡づけてその本質を解き明かし新たな科学技術像を提示する.

内容説明

臓器移植や原子力など、科学技術が高度化・専門化へと突き進むなか、その意味があらためて問い直されている。いま求められているのは、西欧近代科学が成立した十七世紀以来、また日本でいえば本格的近代化が始まった明治維新以来の抜本的転換ではないのか。気鋭の科学史家が、二十一世紀のための新しい総合的科学技術像を提起する。

目次

第1章 近代日本の科学技術の性格
第2章 西欧近代科学の特性と発展
第3章 技術とはなにか、それは科学とどう関係するか?
第4章 数学・自然科学・医学―科学の三つの典型
第5章 転換期の現代科学技術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

30
入門書かと思うと痛い目に遭う、それくらい難解。日本人が近代どのように科学を受け入れてきたか、そもそも科学とは何を示すのかという定義はなるほどと思わされた。2014/07/01

ひと

11
タイトルには入門とありますが、話が散らかり過ぎていて、この本で入門するのは難しいです。初学者にはまず俯瞰的な視点を、という意図があったのかもしれませんが、地図にするには秩序に欠け、辞書にするには心もとなく、筆者の政治的主張は至る所に顔を出すが思想対決の相手として機能する程度の個別の問題への執着した論述があるわけでもなく、新しく得られたことは少ないです。実は、この本は、読者を入門させるために書いたものではなく、筆者が入門するために、科学論に対する考えを纏め姿勢を築く意図で書いた自分用メモなのかもしれません。2017/12/06

無重力蜜柑

8
終盤で社会主義への愛が抑えきれなくなって感情が爆発しているのでめちゃくちゃ笑う。これは古い本に言っても仕方ないが、具体的な問題も論の立て方も見方も古い。わざわざ今読むようなもんでもない。明確に科学よりも技術を重要視する姿勢は、流石にマルクス主義者という感じ。2022/05/25

うえ

5
「ニュートンが集大成したようなテクノロジー科学はたんに思想上の成果として学者たちの規範になっただけではなかった。それは政治的・社会的にも支持を獲得することができた。…テクノロジー科学はいわばイデオロギーとして近代的政体に取りこまれたのである。近代政治哲学の伝統はイタリアのマキアヴェッリによって始められ…政治悪を現実に認容し、自分の名前で、一書をもって理論化をあえてした点で嚆矢をなす…カッシーラーやレオ・シュトラウスは、マキアヴェッリの政治哲学とガリレオに始まる機械論的な近代自然哲学の類似性を認めた。」2024/01/14

けいすけ

3
ちょっと自分の興味がある分野とずれてたので途中リタイア😅2019/07/10

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