出版社内容情報
創立四○周年を迎えた国連――それは人類の平和と福祉のために何をなしえているか.米英等からの批判の中,活路をどう切り拓こうとしているのか.一九五七年に最初の日本人職員として本部に入って以来,国家間の対決と協調のドラマに誠実にかかわり,いま事務次長の要職にある著者が,体験をまじえながら国連の昨日・今日・明日を語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
53
国際連合の歴史は、実に戦後史そのものであり、紛争解決・介入の歴史でもある。機能不全がささやかれて久しいが、この機関がなかったら果たせないことも多いのは間違いない。さまざまなジレンマに苦しみながらも、今後も唯一無二の機関としての役割を遂行していってほしいと願う。2015/12/15
Kei
12
少し古い本。国際連合の歴史や紛争の仲介、常任理事国等の話。軍事的な話題にウエイトが置かれていると思う。2016/10/14
takao
2
ふむ2024/04/12
えぬもり
0
国際連合の歴史を淡々と語った名著。 多くの冷戦期の事件と国連の対応を点で列挙し、ここの事案から導かれる国連の態度、システム、理想が語られている。 1985年にかかれた本なので、「現在」とされている所は実質30年前になるのだが、その当時を感じられる貴重な資料だと感じる。 一読の価値あり。2017/02/11