岩波新書<br> 日本語のなかの外国語

岩波新書
日本語のなかの外国語

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004202967
  • NDC分類 814.7
  • Cコード C0200

出版社内容情報

デートやフィーリングからプレタポルテ,ギャル,さらには,ハイテク,パフォーマンス……と,日本語のなかに外国語が入り込んできている.この外来語の氾濫を,あなたは嘆くか,それとも肯定するか.著者は新聞や雑誌に占める外来語の比率を明らかにした上で,その機能と功罪を具体的に語る.日本語の現状と将来を考える上で欠かせない本.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baboocon

10
姉から借りて読了。1985年発行とかなり古い。日本語の中で外来語が氾濫しているという論調は昔からあったのだな。この本では客観的に外来語が使用される比率や年齢層別の抵抗感の違い、意味の理解度などをまデータで示している。また漢語が日本語として取り込まれてきたことと対比し、英語が実用面で重要になっているため外来語が増えることは時代の流れだとしている。全体的に著者の主張は控えめだが、外国語をカタカナ語でなく訳する場合には「漢語」ではなく「和語」を使いたいという意見には独自性を感じた。2011/12/08

isao_key

6
再読。日本語の中の外来語について、今までにどういう問題提起、議論がなされ、またこれからの外来語の方向性を考える本。1982年の『三省堂国語辞典(第三版)』では外来語は10.9%だった。1891年『言海』では外来語は1.4%だったと面白いデータが載っている。著者は外来語について、それまでの体系を破壊し、外国語を背景として日本語化した新たな体系をつくりだす方向に動こうとするものだという。日本語化された外来語の問題点について、英語本来の意味とは異なる日本語化した外来語に日本語学習者は戸惑う。これはよく分かる。2013/02/15

Ilya

0
30年前出版の本書、筆者の仮説は未熟で裏付けに乏しく感じたが、国立国語研究所のデータを始めとして当時の現状とその分析を知る資料としては知見が多かった。1985年は経済成長やグローバリゼーションの過熱が落ち着き、主流としては国際化競争を見直す態度が目立ち始めての本書、ということだろう。 最終章にウエイトが割かれていてもう少し詳しく知りたい箇所が多い。筆者は議論を呼びつつ努めて中立的立場に逃げているふしがあるが、小泉首相のカタカナ政策も記憶に新しい今なお一度考えていくべき問題だ。2018/11/08

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