出版社内容情報
工場労働者問題が社会問題として注目されはじめた明治30年代前半の工場労働事情調査報告書．上巻には，当時全職工の3分の2を占めた繊維産業の職工事情を収録．長時間労働等過酷な労働実態がうかびあがる．（全3冊）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meirokun
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明治中～後期の出稼ぎ労働者の実態を統計的に纏めた書物。漢数字と表ばっかりですが、意外と面白い。まず一日一五時間労働は当たり前。例として就業時間は朝の五時～夜九時まで。女工に手を出したら工場内を引きずり回されるなど、働いていた方のインタビューもあります。労働事情の淵源を知る上でとても大事ですね。2011/07/16
