出版社内容情報
なぜ,本を読めとすすめるかといえば,私自身が若い頃に本が好きで,人より読書に熱心だったことが,70年も生きてきて,つくづくよかったと,身にしみて思うからです(瀬戸内寂聴「若き日にバラを摘め」).著名な学者・小説家ら37氏の個性と体験がにじみ出る読書のすすめ.熱いメッセージは世代の別を越えて読む者の心に響く.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
何度目かの再読です。この本は岩波文庫のブックフェアのための小冊子をまとめたもので、シリーズとして4冊出版されています。37名の学者、小説家などの本にかかわるエッセイが楽しめます。私が学生の時に謦咳に接した先生方もおられ何度読んでも楽しめます。夏になると出版社各社が100冊の文庫のブックフェア(中高校生向け)を出されていますが、このような本を読んでから古典に接していくというのもいいと思います。2023/07/01
マエダ
81
37名の著者の’読書のすすめ’多種多様な読書に対する考え方や思い。さすが岩波こんなにお得な本はない。2017/11/13
里馬
32
僕は小学校、中学校を読書せずに過ごした。つまり、マンガやゲームに没頭した。失われた10年。37人の様に古典文学に触れずに育ったが、後悔、はしていない。今から充分取り戻せる。これからが楽しみだ。2009/06/08
やいっち
30
現役の方もいるけれど、多くは一昔前の作家、学者、評論家など。さすがに読書への考えも独特だし、早熟だったり。自分が本を読み始めたのは、かなり遅まき。高校生の頃、勉強より読書に溺れていった。世界の名著(中央公論)が刊行され始め、これがグッドタイミング。出る順に読んでいった。大学生になって、英語のほか、ドイツ語、ラテン語を学んだ。でも、実に付かなかった。哲学を専攻していて、原書を読む重要性を痛感していたのだが。日本はもちろん、ロシアなどを含む欧米の書を読んでいったけど、原書には手が出なかった。それが悔い。2018/01/06
naji
26
本との付き合い方は、十人十色で今にでも読書をしたいと思わせてくれる。著内での須賀敦子氏の『塩一トンの読書』や坪内祐三氏の『夏の読書』は古典との関わり、読むことへの変え難い楽しみを再確認でき、良かったです!!2016/05/08