岩波文庫
ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003412473
  • NDC分類 235.066
  • Cコード C0122

出版社内容情報

一八四八年二月,普通選挙権の公布,労働の権利宣言など未来への輝かしい約束をもって発足したフランス第二共和制は,ルイ・ボナパルトのクーデターにより一夜にして崩れ去った.大革命以来あれほど民主主義的伝統の強いこの国でどうしてこのような事態が起りえたか? マルクスの歴史描写はこの事件の深い根を鋭く分析する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホームズ

21
昔のものなので感じとかが旧字体で少し分かりにくい部分もありましたが中々面白い本だとは思いました。2月革命後からナポレオン3世の登場までの動きが描かれていますが、う~んどこかの国でも同じような状況が起きている気がするぞって感じで・・・。残念かどうかは分かりませんが革命や独裁者が登場するようなエネルギーも感じないですけどね。2013/05/08

中年サラリーマン

11
この国とこの時代に疎いので、勉強して再読しようかな。2014/01/13

bittersweet symphony

4
ルイ・ナポレオンがクーデターで独裁体制を確立していく渦中に同時代的ドキュメンタリーとして書かれたカール・マルクスの小品。読後の印象に残るのは、社会の規範から外れているごろつきどもの親玉として終始描写されるルイ・ナポレオンに対する深い嫌悪感情で、これは唯物史観的なシステマチックな社会分析から外れていて本来ならその分析対象から外れて然るべき人物が、実際には社会に多大な影響を持ってしまうケースがある事に対するマルクスのいら立ちを表していると見てよいのではないかと思います。2016/02/06

古川

4
旧漢字は仕方ないにしても、せっかく現代に通ずるみたいな云々で読者引っ張ってきたのに、最後の解説で「一九一七年の社会主義大革命によるソ同盟の成立」という力強すぎる表現が出てきて「ここでネタばらし。この本はコミンテルンのプロパガンダだったのだ。これには読者も苦笑い」みたいにならないだろうか。なんとかしろよ岩波書店。2013/08/31

まさきち

3
1954年発行の本で訳出が旧漢字遣いで言葉使いも多々あり結局7章の途中までで読了はしなかった。読むきっかけはFM Portで新潟国際情報大の越智先生が現在の安倍政権の権力の使い方について触れつつ、古典の名著だと触れていたから。確か初夏くらいの放送だったと思う…。ルイ・ナポレオンのポピュリズム天下についてだったけど新訳本も出ているので、フランス史をもう少し学んでから再挑戦できたら。2017/10/19

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