岩波文庫
人間の権利

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003410622
  • NDC分類 235.06
  • Cコード C0131

出版社内容情報

「コモン・センス」を書いてアメリカ独立の推進力となったペインが,バークの「フランス革命の省察」の反動性を批判する.アメリカ,フランスの革命の原理擁護であり,当時のイギリスの政治改革案であるが,問題の捉え方は歳月を感じぬ新鮮さで,我々自身の問題を考えさせる.生き生きとして痛烈,ユーモアに富んだ文章の完訳.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

左手爆弾

3
人間の権利についての理論的な説明を期待したのだが、それについてはあまり触れられない。大筋はエドマンド・バークへの反論であり、同時にまた王制・貴族制の害を説くことである。そうして彼が提示するのは自由な商業を中心とする市民社会なのだが、市場社会の弊害が指摘されている現代に生きる我々から見れば、やや楽天的な気がしないでもない。逆に言えば彼の言う救貧院や税についての問題は、今の我々にとっても無視できない問題であり、本書はそういった問題の古典として重要な示唆を与えてくれるのではないだろうか。2012/08/31

KAZOO

2
コモン・センスで有名なトマス・ペインの著書でありますが、内容は題名とはかなり異なっています。どちらかというと行政的あるいは財政についての批判的議論がだいぶを占めております。祖国イギリスへの提言も行っており、イギリスでは発禁処分を受けたというのもうなずかれます。まあ当時の社会的機構をきめ細かに分析しており読みでがかなりあると感じました。2013/01/22

同志政治委員

1
バークの『フランス革命についての諸考察』に反論する形で書かれた本。なので、その辺の知識があったほうが良いかもしれないが、そうでなくても読む価値はある。とくに第2部においては、福祉国家的な国家論を提示しているが、出版された時代を考えるなら、驚くべきであろう。絶版なのが残念

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