出版社内容情報
第5編「主権者または国家の収入について」の第1章第3節「公共事業と公共施設の経費について」の続き.国家財政の収入・支出の諸項目を検討,適正な支出の範囲,課税の原則,公債の削減方法について述べる.(全4冊完結)
内容説明
第五編第一章第三節「公共事業と公共施設の経費について」の続き。国家財政の収入・支出の諸項目を検討、適正な支出の範囲、課税の原則、公債の削減方法について述べる。一九世紀の自由主義時代、世界諸国の経済政策の基調となった経済学の古典。
目次
第5編 主権者または国家の収入について(主権者または国家の経費について(公共事業と公共施設の経費について;主権者の尊厳を保つための経費について)
社会の一般収入あるいは公収入の源泉について(主権者または共同社会の専属でありうる原資すなわち源泉について;租税について ほか)
公債について)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
7
退蔵された富は何も生みださない。それは死んだモノである。さらなる富の生産に向けられる富のみが資本と呼ばれる。それは単なるモノではなく、生命活動を支えるエネルギー源である。そのためには資本は常に動きつづけなければならない。人を雇い生産を続けなければならない。生産に向けられない死んだ富は少なければ少ないほどよい。この資本の回転速度が近代社会の活気の源泉である。古いものを放っておかない。新しいものも二、三年たつと古くなる。おかげで、僕らの生活はつねに目まぐるしく変化するようになる。街ごと再開発されるようになる。2018/10/07
壱萬弐仟縁
7
青少年教育について書いてある部分も参考になる。スミスは公共教育の重要性も示唆した。また、「関税は、消費税よりもはるかに古くからある。(略)それは、もともとは、商人の利潤にたいする税と考えられた」(232ページ)。TPPが物議を醸しているが、このような意味であれば、無関税となれば商人への課税はどうなるのか、という素朴な疑問が湧く。関税をなくすというのは、グローバル化の究極に思えるが、剥き出しの競争で格差が拡大するのはどうなのか。消費税も後半に出てくる。本著に選挙戦の争点があるとは驚き桃の木。読んでから一票。2012/11/28
Francis
5
ついに読了!4巻は有名な租税4原則、公共事業と公共経費、公債について考察。最後に経費がかかるのであれば、植民地(この場合はアメリカ)を放棄すべきと説く。この本は様々な論点を持っており、何度も読まないと理解できないことをあらためて感じた。何時になるかわからないけれども、機会があれは再読したい。2012/11/24
GP-02
3
全4巻。長かった…2010/12/09
k
2
やっと読み終わった。確かに経済学の基礎だ。2021/04/04