岩波文庫
愛をめぐる対話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p
  • 商品コード 9784003366424
  • NDC分類 991
  • Cコード C0197

出版社内容情報

『英雄伝』で知られる文人プルタルコスのエッセイから,愛と女性に主題をおく四篇を集めた.少年愛と男女の愛のいずれが優れるかという,プラトン『饗宴』以来のテーマをめぐる表題篇以下,「結婚訓」,「妻を慰める手紙」,「烈女伝」.古代ギリシア人にとって愛,結婚,そして女性とは何であったのかを,この一冊に見ることができよう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

18
愛とは何か彷徨うキミと結婚への迷いや後悔が止まないキミと子供を亡くしたキミと女の勇敢さ、智慧から生きる活力を欲するキミへ。そんなキミへ2000年前から贈る言霊。愛と勇気と智慧を込めて。2019/06/11

壱萬弐仟縁

5
同性愛をギリシア人は堂々と語るし、真理への大道とも(258ページ)。差別のない人間把握は重要なことである。人間の尊厳の視座から。自分には名も金もないのに、名声ある女性と結婚し、妻から尊敬され、妻を思いながらも権威を保つ人もいる(27-28ページ)。シングルの評者からすれば男としての達人に思える。現代は少子化で非婚化、晩婚化に拍車がかかっている。婚活が至難の業となっている。女性からすれば、妊活⇒結果的に婚活となっている人もいるが、評者はシングルマザー救済と思ったが、そのためには所得を上げる以外ないが、無理。2012/12/27

ハルバル

3
プルタルコスの常識人振りが際立つ、愛と女性についての四編。少年愛至上者が言う「女は子どもを産むために必要だが、それは欲情であって純粋な愛じゃない」云々に、夫婦間の愛情もありえると説くプルタルコス。彼自信も妻への手紙で愛情深さを覗かせて微笑ましい。「結婚訓」は夫婦間の融和を説くあまり妻の感情や意見を抑圧してしまう部分に当時の価値観も読み取れる(しかしこう考える男性は現代においても珍しくはないだろう)「烈女伝」は読んで面白く、ヘロドトス「歴史」などの補完的文献としても読める。2015/04/24

わらのいぬ

0
『妻を慰める手紙』がすごく良い。『烈女伝』は読み物として面白い。2013/03/03

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