岩波文庫<br> クセノフォーン ソークラテースの思い出 (改版)

岩波文庫
クセノフォーン ソークラテースの思い出 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003360316
  • NDC分類 131.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

アテーナイの軍人クセノフォーンが,おのれの見聞のままに忠実に,師と仰いだ哲学者ソークラテースの姿を記した追想録.師への告発にたいする反論に始まって日常の言行を述べながら教育論にいたる全篇から,ソークラテースの人となりが生き生きと浮かび上がってくる.歴史的ソークラテース像を知るうえでの貴重な一書.

内容説明

アテーナイの軍人クセノフォーンが、己れの見聞のままに忠実に、師と仰いだ哲学者ソークラテースの姿を記した追想録。師への告発にたいする反論に始まって日常の言行を述べながら教育論にいたる全篇から、ソークラテースの人となりが生き生きと浮び上がってくる。歴史的ソークラテース像を知るうえでの貴重な一書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

29
幾つも言行録があるというのは、福音書のようです。このひともソクラテスの弟子だそうで、ますますイエスに似てきます。自ずとプラトンの著作と比較して読むことになります。本書の特徴は訳によるのか原文によるのか分かりませんが、どうしても硬い感じが否めません。ソクラテスが明治時代の政治家のようにみえます。ひとびとに話し掛けて、社会の場で行動を変えさせる影響力を発揮するという意味です。しかし、プラトンにもあったような畳みかける会話のリズムは健在です。とすれば、プラトンにおける会話のリズムは実在していた傍証ということにな2018/11/06

壱萬弐仟縁

16
クセノフォーンは読書に、著述に、狩猟に、平和にして 活気ある日々を送る。高雅の大人(17頁)。 「財宝を奪い取り、人々を圧制し、奢侈に耽る権力を 獲んがために、国家の要職について尊敬と支配の位置 に立たんと欲する者は、不正であり、卑劣であり、 かつ他人と和合し得ないと言うべきであろう」(98頁)。 「怠けているのと、有益な仕事に励むのと、人間は どちらが一層分別があろうか。仕事をするのと、 怠けていて物資の論議をしているのと、どちらが一層 まともな人間であろうか」(107頁)。 2014/03/20

Doederleinia berycoides

5
プラトンの初期対話篇に近い印象を受けました。 プラトンの教説的な対話篇よりは平易で取っ付き易い文章で、その分読み易いと思います。ソクラテスの周辺人物が沢山登場するのでドラマのように楽しめました。2011/07/26

Mentyu

4
ソクラテスが現代日本に生きてたら「クソリプおじさん」になってしまうのではないかという俗っぽい懸念をしながら読了。これでは恨みを買って死刑に至ってしまうのも分からなくはない。一方で、知人の相談に親身になって対応している部分は好感を持って読み進めることができた。2018/07/28

よく読む

4
ソクラテスがかわいい子を口説いて家に呼ぶシーンは見ものだった。女もいけるんだ。2017/09/11

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