岩波文庫<br> 中世的世界の形成

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岩波文庫
中世的世界の形成

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  • サイズ 文庫判/ページ数 467,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003343616
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

東大寺庄園の,十―十六世紀の歴史を綿密に分析した著者は,「人間が生き,闘い,かくして歴史を形成してきた一箇の世界」を見事に再構成した.古代的支配者=東大寺,それに抗争しては蹉跌・敗北を繰り返す人々.これらはまた著者が直面した暗い谷間の日本社会そのものに他ならぬ.中世史学の最高傑作の一つ. (解説 石井 進)

内容説明

東大寺庄園の、十‐十六世紀の歴史を綿密に分析した著者(1912‐86)は、「人間が生き、闘い、かくして歴史を形成してきた一箇の世界」を見事に再構成した。古代的支配者=東大寺、それに抗争しては蹉趺・敗北をくりかえす人々。これらはまた著者が直面した暗い谷間の日本社会そのものにほかならぬ。中世史学の最高傑作の一つ。

目次

第1章 藤原実遠(所領の成立;経営と没落;領主と東大寺)
第2章 東大寺(黒田庄の成立;古代的論理;二つの法)
第3章 源俊方(家系;武士団の成立;中世の敗北)
第4章 黒田悪党(古代の再建;中世的世界;終末)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

41
難しかった・・・。私が中世史を苦手にしているせいもあるからだけれど。2016/04/08

chanvesa

20
今となっては…な内容も含む(マルクス主義的社会発展史観や、中世のルネサンス化など)。しかし骨の一つが統治の観点であることが興味深い。黒田悪党の失敗から、東大寺に潜む亡霊としての古代を蘇らせる危機感を見出だす背景に、「悪党はそれ自体としては無秩序のなかから何物も学ぶことも成長することも出来ない(398頁)」ことがある。石母田さんの緊迫感は、「古代の復活」の危惧という検閲スレスレの思想が生み出した。「倫理性、規範性を見出すことができない(156頁)」頽廃したゾンビのような「古代」的支配はもう死滅しただろうか。2015/01/03

壱萬弐仟縁

18
杣工(そまく)というのは閉鎖的な集団を作る意味では、現代のいじめのような感じも受ける。東大寺と国衙が対立。東大寺の古代論理に対する、国衙の中世論理。東大寺は論理、形式、普遍的な法。それに対して、農村の生活、慣習、土俗的な法(231頁)。農村社会から成長した武士の法は、律令系統の法の支配する公家法に比べても慣習的(320頁)。慣習から法へ(325頁)。法の支配は近代社会への前史に思える。中世の形成は古代の没落(338頁)。没落は形成過程ゆえに、古代を踏まえた中世という発想。積み木。今は水で滅びかねない日本。2013/08/23

∃.狂茶党

14
高密度に描かれていく力関係の傾きは、不良グループや、田舎ヤクザの抗争を思わせます。 退廃的な貴族たちの世界から、『仁義なき戦い』に向かうのかと思いきや、まだこの本の中では其処まで至りません、それには、西洋との接触が必要であっったようです。 中華の圧倒体的影響に従った貴族文化の下に生じた、ヤンキーカルチャーは、日本らしさでしょう。 この時代の武士団は、せいぜい数十人、貴族度いえども、本当に貴族的であるのはやはり数十人。 極東の島国は、鄙である。 ここに描かれる奴隷の卑屈さを、記憶に留めるべきと思う。2022/07/02

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

11
戦後歴史学の傑作と誉の高い本書を今更読む。やはり名著である。兎にかくスリリングで面白い。ここに書かれている事がもし全て嘘だとしてもこの作品は不滅だと思う。古代は都市に成立し、中世は農村に成立する。その時代変化を都市的論理と農村的論理の相克として捉える本書は、農村社会の変化が都市文化を呑み込むその過程を、在地武士の成長、法意識の変化、そして何より古代的論理を体現する東大寺への農村=中世的論理の幾度の挑戦と挫折を通して描くことで、中世的世界が形成されることの歴史的、思想的意味を明快に論じることに成功している。2016/11/18

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