出版社内容情報
天台宗三大書の一と称せられる本書は,隋の高僧天台大師(五三八―五九七)によって著わされたものである.本書は,座禅にはじまる禅修行の作法と心得とを述べつつ,禅の思想原理を体系的に説いたもので,仏教史上にあらわれたもっとも懇切な坐禅の指導書また禅の指南書であり,仏教の実践面を知る上にもっとも有益な書といわれている.
感想・レビュー
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冬佳彰
9
俺が拾い読みしていたのは、この版だったか。深い動機があったわけでもなく、難しそうな雰囲気に惹かれてのことだった。同じ頃、正法眼蔵とかにも目を通していた気がする。まあほとんど理解していなかった。下巻だったか、ある修行を続けてゆくと、異能やビジョンが現れる魔境のようなポジションに到達する可能性があると記していて、「こんなこと書いている」と、友人の斉藤に言った記憶がある。後日読んだ、ヨガの解説書にも、似たような病理?を書いていたように思う。してみると、人間の精神構造の変化が身体に影響を及ぼす普遍的パターンが?